142 / 259

夜はオフィスで運動かい?/リーマン×警備員×リーマン

「こ、困ります、自分、巡回中で」 「俺だって残業中だよ? でも息抜きだって……必要でしょ?」 深夜のオフィスビル。 照明の落ちた広いフロア、ぼんやりとしたデスクライトの明かりが一角だけ点されている。 「タイプだなぁ、って、挨拶する度に思ってたんだよ」 女性社員からナンバーツーの人気を誇る営業課の櫻井(さくらい)、まだ学生にも見える甘い顔立ちに悪戯ぽい笑みを添え、ネクタイをさらに緩めた。 警備会社から派遣されているアルバイトの高津(たかつ)は、あるものに座って、苦しげに目元をピクピクさせた。 「ん……高津君の夢にまで見た……美味しいなぁ……」 床に跪いた櫻井は高津のペニスを端整な唇に咥え込んでいる最中だった。 一度射精させても飽き足りずに、しつこく舌を纏わせて、酷な勃起状態を無理強いしていた。 「二十三歳なんでしょ……? わっかいねぇ……精液も濃いめだし、こんな青筋くっきり立てて……カノジョ、今、いないんだ?」 「い、いないです……っ」 二十七歳の櫻井は、どこからどう見ても警備員の出で立ちで目元をピクピクさせて小さく喘いでいる高津に、下半身がキュンキュンしっぱなしだ。 「先っぽも、裏筋も、カリも、全部美味しいよ、高津君……?」 高津は耳まで真っ赤にして、おいしそうに自分のペニスにむしゃぶりつく櫻井を遠慮がちに見下ろした。 そのとき。 高津がやむなく身を預けていたあるものが、おもむろに、動いた。 「高津君、君の唇はどんな味がするのかな?」 女性社員ナンバーワンの人気を誇る営業課主任、柴戸(さいと)。 高津は、回転イスに深く腰掛けた柴戸のお膝に座らされていたのだ。 「んむぅっ!」 耳元で艶めく低音ボイスが奏でられた次の瞬間、無理矢理背後に顔の向きを変えられて、高津は口づけられた。 三十四歳の柴戸に濃厚なキスを仕掛けられて二重の双眸を忽ちじわりと濡らす。 されたこともない、したこともない、水音がふんだんに滴るキスに若く純情な警備員は呻吟した。 「んふぅ……っんく、ぅ……っ」 「あ……ずるいですよ、主任、俺より先にちゅーするなんて」 「ふ……っお前に言われたくない、櫻井」 高津の青筋走るペニスを食んでいる櫻井に柴戸はフフンと笑った。 高津が着用している制服シャツのボタンをいくつか外して、肌蹴させると、高津自身の下顎に垂れていた唾液を長い指に掬って。 露出させた乳首を念入りに蹂躙し始めた。 「ふやぁっ……あっ、だ、だめっ、乳首らめぇ……っ」 「あ、高津君のペニス、大きくなった」 「高津君は乳首が弱いのか」 「ぁっぁっぁっ……!」 「すごい、こんなにビクビクさせて……可愛い」 「おい、櫻井」 「はい?」 柴戸は片手で高津の右乳首を捏ね繰り回しつつ、デスクから、一色ボールペンを手に取った。 もどかしそうによがる高津を挟んで上司と部下は邪な目配せを。 「……主任、やっぱりSですね」

ともだちにシェアしよう!