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家事を捨てよ主夫に情事を-3
途切れがちな悲鳴を滴らせる秋生の両足狭間に皐月は蹲っていた。
左手で茂みに近い根元付近を支え、伸ばした利き手でびっしょり濡れた片乳首を捏ね繰りつつ、竿中腹まで口淫に励む。
細めた舌尖で尿道を穿つ。
カリ首を丹念に舐め回す。
裏筋にしゃぶりつく。
「は……っ……とけそ、う……っ」
堪らない秋生は皐月の黒髪に片手を添えた。
自らも腰を揺らめかせ、生温い口内との摩擦を淫らに愉しむ。
皐月はそれに応えてやるように口を窄めて強めに吸い上げた。
「あっあっ! だっだめ……! や……!!」
際どい刺激に秋生はつい腰を引く。
放埓に開かれていた皐月の唇から、唾液と先走りの糸を引いて完全勃起したペニスがぶるんと飛び出た。
「……秋生さん、秋生さんのみるく、僕、飲みたいです」
「……私も……私だって……皐月君の……」
皐月は瞬きした。
「んっんっ……んく……んんん……っ」
上に逆向きに乗っかった秋生はおいしそうに皐月の勃起肉棒を貪る。
仰向けになった皐月は真っ白な尻たぶの手触りを味わいながら、下から秋生のペニスをしゃぶりまくる。
シックスナインに夢中になった二人は間もなくして。
少々の時間差と共にそれぞれ口内射精へと至った。
「ん……はふ……ぅ……ン」
互いの精液が舌の上に残った状態でディープキス。
糸引く白濁を分かち合って、舌先を絡め、音を立てて捏ねる。
「もぉ……だめ……皐月君の……ちょうだい……?」
片方の肩を露出し、喉を鳴らして喘ぐ秋生、自分から布団に横になると両足を開いた。
皐月を誘うように腰をやや突き上げて尻穴のひくつきを曝け出す。
「早く……皐月君、早く、きて」
「……本当、貴方って人は、淫乱主夫ですね」
皐月は乱れていた自分の浴衣を脱ぎ捨てた。
帯をしゅるっと外した際、不埒な思惑に駆られて。
「……さ、皐月君」
秋生の両手首を正面できつめに縛ってしまう。
初めての行いにより頬を紅潮させた彼に、皐月は、優しく笑いかけた。
「今日の僕はいつもより子供っぽいんです」
障子に映し出されるのは一つになって頻りに揺らめく影。
抑えきれない嬌声の中に些細な衣擦れの音が紛れる。
「あーーーーッ……秋生さんッ……!」
皐月は自分より細い両足首を空中で掴んで固定し、正常位セックスにがっつりのめり込んでいた。
アナルを抉じ開け、ぬるりとした粘膜に無心でペニスを擦りつける。
肉壷を割りそうな勢いで小休止も入れずに一気に畳みかける。
「秋生さん……すごく、すごく……いいですよ……? これ、やっぱり……もう、完っ璧……僕の所有物ですねっ……?」
「はぅ……っそこ、さつきくんの……っさつきくんだけの、もの……っ」
「……僕だけの? それ……すっごく嬉しいですよ、秋生さん……! 僕の気持ち伝わりますか……っ!? ほらほら!!」
ピストン速度を一切緩めずに、秋生の隆起していたペニスをしごき上げ、ぷっくり膨らんでいた乳首も過剰に刺激した。
「ほら! いっちゃってくださいよ、秋生さん!! ほらほらほらほら!!」
ぎゅぅぎゅぅぎゅぅぎゅぅ皐月の肉棒を粘膜壁で圧迫して秋生は再び射精した。
先端中心にしごかれていたペニス先から弧を描いて弾き散らされた主夫の白濁汁。
皐月は歯を食い縛った。
下腹にも力を込め、寸でのところで共倒れを回避する。
「ぁぁぁぁ…………っは…………はぁぁ…………」
まだ硬いペニスをその身に深々とくわえ込んだまま、秋生は一端脱力し、大きく胸を上下させた。
ぴくんぴくん痙攣しているのが扇情的だ。
目尻に溜まっていた涙がつぅーー……とこめかみへ流れていく。
上体を倒した皐月は秋生の欠片を舐め取った。
「……ん」
「秋生さん……秋生さん……」
想いの丈を乗せるように呼号し、ぎゅっと、抱きしめる。
「次は……たっぷり……秋生さんに中出ししますからね」
「ん……だして……奥まで皐月くんのみるくで……いっぱいに」
「ええ、秋生さんの奥まで」
僕の欠片でいっぱいに。
皐月が次に選んだ体位は背面騎乗位だった。
まず、帯に縛られたままの両手首を布団に突かせた秋生にペースを委ねてみる。
むにむにした白い尻の狭間にあるアナル、そこへ我慢汁で濡れそぼつ肉棒が出入りするのをじっくり観察してみる。
「あふ……っ、ぅ……」
秋生は懸命に腰を振る。
時に大胆にグラインドしては粘膜壁の狭間で皐月のペニスを濃密にしごいてくる。
「っ、いい……これ、すごく、いい……っ」
快楽に塗れた吐息がさっきから止まらない。
膝を遣い、全身を遣い、ペニス抽挿の虜となる。
もっとよく見えるようにと、皐月は片方の尻たぶをむにぃぃっと押し上げるように掴んだ。
「あ……ん……っ」
秋生は小さな刺激さえ過敏に感じ取った。
浴衣をたくし上げられて丸見えとなっている尻までぶるぶる波打たせ、荒い呼吸を繰り返す。
しばし布団に体を預けて動きを休めていた皐月は、鷲掴みにした尻を揉んだり寄せたりし、蜜肉奥に沈められたペニスをしごした。
「あぁぁ……っそれ……ペニス、が、当たって……イイ……」
「僕もイイです、秋生さん」
上下に揺すって肉棒の出し入れも行う。
止めていた腰の律動も徐々に始めていく。
「ふっ、深……い……っ」
喉を反らし、舌まで出してびくびく痙攣した秋生、その上体が不意にがくりと崩れ落ちた。
皐月はそれでも中断しない、むしろ律動を加速させた。
寝そべったままの状態から起き上がって四つん這いのバックにスムーズに移行する。
打ち震える秋生に完全に覆いかぶさり、腰だけを一心不乱に荒々しく振り仰ぐ。
「みるく、出しますよ、秋生さん……っ」
「んっんっ……さつきくんのみるく……っ奥まで流し込んで……っっ!」
「は……っかわいい……秋生さん……っああ……! 秋生さんに種付けする……僕のありったけの精子注ぎます……!!」
ぎりぎりまで腰を尻にぴったり密着させて皐月は秋生に種付け射精を。
結合部が精液でぶくぶくと泡立つ。
余韻を存分に愉しんだ後にずるりと引き抜けば。
子種たっぷりの白濁泡が秋生の内腿を焦がすように滴り落ちていった……。
「ずっと一緒にこうしていたいね、皐月君」
「そうですね、秋生さん」
気怠い夜明けの訪れを障子越しに感じながら。
無意味ながらも言わずにはいられない世迷い言を口にする、禁じられた恋仲の抱き合った二人、なのだった。
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