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家事を捨てよ主夫に情事を-5
今現在、皐月はとてもすこぶる上機嫌だった。
何故ならば。
「あっ、ぁっ、あっ、すご、ぃ……っ、すごぃ……っ」
未だスニーカーを履いたままの皐月に玄関マットに押し倒された秋生。
冷えた夜気の中で大胆に曝された下半身。
室温が下がっている分、余計に熱く感じられる肉奥に寛げたジーンズ狭間から男らしく勃ち上がったペニスが勢いよく叩きつけられる。
粘膜壁の密集する窄まりが膨張亀頭に抉じ開けられる。
荒ぶる脈動を痛いくらい全身で感じとる。
止め処ない先走りの蜜で濡れてしまう。
「秋生さん、こんなにいっぱい濡らして……淫乱主夫にも程がありますよ?」
皐月は秋生の片足を肩に担いで腰を振っていた。
一度も触れていないというのにアナルにペニスを深々と呑み込んで蜜雫を滴らせる肉芯に微苦笑した。
「僕と別れるなんて言っておきながら……ッ嬉しそうに濡れてますよッ?」
「あっ、奥ぅっ、えぐられて……っ」
「ここだってッ、貴方のッ、すごい締めつけじゃないですかッ!?」
「あっあっあっあっ……!」
「はぁ……ッこんなに締めつけられたら、僕、もう……秋生さんに中出ししちゃいそうです……」
確かに絶頂寸前と思しき皐月のペニス、硬さを増してぱんぱんに膨れ上がっており、玄関マット上で身悶えていた秋生はさらにキュッとアナルを窄めた。
ほしい、皐月君の、いっぱい受け止めてあげたい……。
自分自身の絶頂も予感して秋生は下腹部をぞくぞくと微痙攣させた。
そんな秋生に煽られて、さらに過激ピストンに励んで、射精まで後少しというところで。
「え……っ?」
皐月は長居したくて堪らないはずのアナルから絶頂寸前ペニスを一息に引き摺り抜いた。
急な行為に目を見開かせた秋生の上半身に跨ると、そそり勃つペニスを自らしごき立て、そして。
「んっ!」
秋生に顔射した。
「はーーッはーーッ……んっ、んっ……はぁ……ッ」
喘ぎながら膨張肉棒を満遍なくしごいて射精しきった皐月。
てっきり自分のナカで絶頂すると思い、拍子抜けしかけた秋生だったが、好青年風な年下の彼が自慰で達する様に薄目がちに見惚れた……顔面どろどろになりながら。
「はぁ……いっぱい……秋生さんの綺麗な顔に射精しちゃいました……」
絶頂を迎えずに先走りに濡れそぼったペニスを悶えさせている秋生の顔に皐月はさらに股間を寄せた。
滑らかな頬をとろりと伝う濃厚白濁雫にしぶとく熱を留めた先端を押しつける。
根元を支え、頬にすり込ませるように擦りつける。
そのまま肌伝いに降下させて唇にまで。
うっすら開かれていた上下の唇、その隙間に浅く潜らせたりして、浅く出したり入れたり。
「舐めて、またちゃんと勃たせて、秋生さん」
秋生は皐月に従った。
白濁泡の溜まった割れ目に舌先をそよがせ、丁寧に舐めとって。
ちゅぽ……と途中まで口内に迎え入れ、ねっとり、ねっとり、舐め回した。
「ん……んぷ……ん……ん……」
このときの秋生はまだ気づいていなかった。
お仕置きの恐ろしさを。
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