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家事を捨てよ主夫に情事を-6
秋生が絶頂しようとすれば。
すかさず行為を中断する皐月。
「い……やだ……さつきく、ん……いじわるしないで……」
「意地悪じゃないです。お仕置きです」
痺れを切らした秋生が自らしごいて達しようとすれば揺れ動いていた利き手を躊躇せずに股間から引き剥がした。
リビングのソファにて。
相変わらず薄闇に包まれた家の片隅、なかなか射精させてもらえない秋生は切なそうにじっと皐月を見つめた。
しとどに濡れ切って淫らに艶めくペニス。
亀頭も竿も張り詰めてあからさまに脈打っている。
捲り上げたセーターの下に覗く白肌に糸まで引いて、途切れることがない。
「も、いや……いかせて……私、おかしくなる……」
秋生の哀願を皐月は平然と無視する。
熱く滾る肉壺から今は脱していて、互いの狭間で二人のペニスが隆々と息づいている、後少しで触れ合いそうな距離だ。
敢えて触れないよう姿勢に注意しつつ、上体を倒した皐月は、秋生の胸元に口づけた。
「秋生さんの乳首、コリコリにしてあげますね……」
そう言いながらも淡い色合いの突起は避けて胸の上を徘徊する舌先。
ツゥゥ……とじれったい速度で掠めていく。
明らかな意地悪にもどかしげに跳ねる秋生の白い体。
まだ服を脱ぎ切っていない皐月の下で何度も身を捩じらせた。
「いやだっ……っちゃんと舐めて……私の乳首、皐月くんの舌でちゃんと可愛がって、お願い……っ」
ソファに両手首を縫い止めた秋生に再び哀願されて皐月はわざとらしく苦笑してみせた。
「仕方のない主夫ですね……」
「あ……っ、ぅ、ン、ぅ、ぅ」
乳首を集中的にしこたま刺激されて秋生は仰け反った。
ペニス同士がぬるりと擦れ合う。
卑猥な擦り合いに瞬く間に味を占めて積極的に腰を突き上げてきた秋生の乳首に、皐月は、噛みついた。
「やっっっっ」
「駄目ですよ、秋生さん……? お仕置きなんだから。まだまだいかせません」
「ッ……いやっ、いや……いきたい……っ……皐月くん、もっ、わたし……壊れる……!」
散々焦らされて絶頂を先延ばしにされ、秋生は、形振り構わず皐月に希った。
「皐月くんのペニスで……突かれながらっ、皐月くんにたっぷり中出しされながらっ、前もっ、後ろもっ……どっちもいきたい……っ」
「……そんなに僕でいきたいんですか?」
皐月に問われた秋生はこどもみたいに何度も頷いた。
すると、すっかり汗ばんで紅潮した頬に皐月はそっとキスを落とした。
「本当に貴方って、困った、いやらしい主夫なんだから……」
ダイニングテーブルにしがみついた秋生の尻たぶに指先を埋めて激短ストロークを叩き込む皐月。
丸出しとなった艶尻に腰が突き当たる度、秋生のペニスはビクビクと跳ね、透明な蜜糸を散らす。
茂みまで濡らして、すっかりとろとろになって、迫りくるその瞬間に先走って悦ぶ。
「これっ、いく……絶対いくっ……ペニスから射精する……っ」
「あッ、僕も……ッちゃんと秋生さんに中出ししてあげますねッ? いっぱい! いーーーーーっぱい! 溢れちゃうくらいペニス射精しますからねッ!?」
欲望に忠実に腰を振り乱しながら皐月は上体を倒した。
テーブルに片頬をくっつけて喘ぎ悦ぶ秋生の正面に利き手を回す。
探り当てた、とろとろに濡れそぼったペニスを、これでもかと容赦なくしごいた。
「ッッッッッ!!!!」
声にならない悲鳴を上げた秋生。
焦らされていた彼はやっと絶頂へ。
蜜汁で満遍なく潤っていたペニスが皐月の手の中で一段と痙攣し、びゅるびゅるびゅるびゅる、特濃白濁飛沫を解放した。
猛烈に締まったアナルに小さく呻き、皐月も、そのまま解放へ。
悶々と蠢く肉孔奥に欲望のまま全力で注ぎ込んだ。
「あぁぁぁぁあっ……!!」
「はぁ……ッ秋生さん……ッああッ、まだでるッ……搾り取られる……ッ!」
「っ……んっ……皐月くんの、きてる……私のおなかに、いっぱぃ……どくどくって……うれしい……っ……皐月くん……好きだよ……」
「ッ、ッ……秋生さんっ、秋生さんっ……!! 僕もっ……大好きだからっ……っ……!!」
焦らしの夜は終わりを迎えて。
後はただ何もかも忘れてどこまでも愛し合う罪深い二人、なのだった。
end
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