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注文の多いリストランテ/童話擬人化パロ/3P/?×紳士
■この話は別シリーズ「The Story of.....」から移動させた作品です
そのレストランは人が滅多に立ち寄らない山の奥の奥深くにひっそりとあった。
「ようこそいらっしゃいました、お客人」
まんまと騙された青年紳士二人。
しつこいくらいに続いた注意書きに従って英国風の狩猟服をほとんど脱ぎ捨て、何やら誘惑めいた香りのするクリームをその身にすり込み、一番最後の禁断の扉を……開いてしまった。
「しかもお二人、お若くて大変……美味しそうでいらっしゃる」
最後の扉の向こうに待ち構えていたのは、このレストランの支配人。
立派な虎縞の猫耳を生やした、立派な黒い身なりの、すらりとした長身の山猫支配人。
こがね色の獣的双眸が嬉しそうに笑う。
「この私めの五感と五臓六腑、たっぷり愉しませてくださいね?」
青年紳士二人が自らその身にすり込んだクリームは特製媚薬入り、だった。
「うぁぁああぁあぁあッ!!」
爽やかめな青年紳士、山猫支配人の隆々と聳え勃つ極上の肉棒を後背位で処女尻孔に喰らって、萎えるどころか、否応なしに感じてしまう。
最後の扉の向こうに広がっていた、天井にはシャンデリア、煉瓦壁には絵画、灯された燭台があちこちに並ぶ欧風な広間。
テーブルではなく、食卓と見做されたキングサイズのベッド上、野蛮なまでに膨れきったペニスに処女尻を喰い漁られて、堪えきれずに悲鳴を上げた。
「ぃやだぁッ!あぅッぅぅぅぅぅッ!」
「甘美な悲鳴、ねぇ、そうは思いませんか?」
「ッ……あぁンっ」
爽やかめ青年紳士を猛然と突く山猫支配人のすぐ傍らには綺麗めな青年紳士が。
黒衣に密着を余儀なくされ、その処女尻孔にやたら長い指を二本捻じ込まれ、緩々と掻き回されて、触れられてもいないペニスをもう熱くしていた。
「ぃ、やぁ……ッやめ……ッ!」
「ナーゴ、お客人二人、本当に食指をそそります」
「んぁぁッ!」
「ゃぁぁッ!」
美しい獲物に山猫支配人はグルグル喉を鳴らす。
爽やかめ青年紳士の尻孔奥まで膨張ペニスで一思いに貫き、穿つようにように腰を大きく回す。
若々しく締まった双丘の片方を強めに揉み撫で、亀頭が飛び出そうなところまで焦らすように引き抜いては限界奥を突く、抜いて、突く、抜いて、突く、突く、突く。
「ひッ……突いちゃやだッ、そんないっぱい突かないでッッ!!」
綺麗め青年紳士にしつこく指姦を繰り返す人差し指と中指、腹側を撫で上げ、前立腺を巧みに刺激する。
満遍なく発熱している後孔内で高速ピストンしていたかと思えば、丁寧に丁寧に粘膜をなぞり、拡げ、薬指までずぷりと捻じ込む。
「あっあっいやっだめぇっあっあっあっあっ」
嫌々と首を左右に振りながら青年紳士二人は……すでに射精していた。
それでも腹にくっつきそうなくらい未だ硬く反り返り、とろりとした白濁露で茂みまで卑猥に濡れていた。
「さぁ。次は貴方を頂きましょうね」
爽やかめ青年紳士からずるりと引き抜くと、山猫支配人は、綺麗め青年紳士を自身の股座に座らせた。
指姦していた処女尻孔を膨張ペニスで一息に屠った。
「あーーーーー……ッッッ!」
爽やかめ青年紳士がベッドに埋もれて息切れしている傍ら、山猫支配人に突き揺さぶられて綺麗め青年紳士はさらに濃厚な精液を噴き零す。
艶やかに色づいたペニス割れ目からびゅる、びゅる、とろみある白濁が次から次に飛び散った。
「美味なるお客人二人、どちらにも……ナーゴ……種付けして差し上げますね」
絶倫なる山猫支配人に交互連続種付けされた青年紳士二人。
「っはぁ……っはぁ……っはぁ」
「もぉ……むり……もぉはいらなぃ……」
爽やかめ青年紳士と綺麗め青年紳士がベッドで陶然と目を回している様に山猫支配人はご満悦。
そこへ。
ばったーーーん!!
「大丈夫かッ、マスター!」
「ご主人様!!」
青年紳士二人のパートナーが最後の扉を蹴破る勢いで突入してきた。
「ッ……う、うそ……本当にお前なの?」
息絶えたと思っていた彼が現れたことに爽やかめ青年紳士は驚いて、状況も忘れ、嬉し泣き。
研ぎ澄まされた五感を持つ、実戦豊富な上級レベル、立ち耳を生やした褐色の狗 従者をハグしてやろうと両腕を広げたが。
「マスター、あんた……交尾……したのか?」
「あ! こ、これは、その……えっと……」
「……俺という存在がありながら山猫なんぞに……純潔を捧げたのか? 俺より先に? 酷い裏切りだ……許せない」
「え、あ、え?」
「ご主人様ぁ」
「ああ、よかった……死んだのかと思っていたんだぞ……?」
「ううん、生きてる、まだご主人様といっしょ、いる」
「ッ……うん、いっしょにいような」
まだビギナーで甘えん坊ながらも目覚ましい成長を遂げている垂れ耳のワンコ従者。
愛しいご主人様である綺麗め青年紳士があられもない姿でいることに……一瞬にして発情してしまう。
「クーン」
「あ……こら、もう……」
「クンクン、クーン……キュンっ」
「あ……こら、そんなとこ……嗅いじゃだめ……あ、あン……」
「あーーーーっこらッばかぁッ……!まっ待てッッ!待てーーーーーッッ!」
山猫支配人に愛情たっぷり蹂躙されたばかりの尻孔を、今度は、長年連れ添ってきた狗従者に深く重く突き上げられて。
爽やかめ青年紳士は必死で「待て」をコールするのだが。
「今回ばっかりは命令無視させてもらう、マスター」
「ああぅぅっ! そんな激しぃの……ッあぅぅぅぅ!」
両足をがばり押し開かれて膝頭をがっちり固定された爽やかめ青年紳士の尻孔を狗従者の狂犬肉棒が連打してくる。
山猫支配人の残滓を掻き出そうと、新たに自身の子種で満たそうと、悶絶痙攣を繰り返す肉孔奥に高速律動を捧げる。
「あっぁぁあぁっん!ま、待て、だって……ばぁ……っ!」
「……山猫には許したのに俺は駄目なのか」
「ッ……ゆ、許したわけじゃあ……ッ」
「俺は……ずっとあんたに尽くしてきたのに……山猫以下か? やっぱりあのまま死んでりゃあよかったか?」
「ちッちが……ッ!そんなわけ……ッ!」
ぐっと上体を倒してさらに下半身を密着させた狗従者から爽やかめ青年紳士は咄嗟に顔を逸らす。
「マスター」
「だ……だって……お前とこんなこと……俺……恥ずかしいよ」
「俺を見てくれ、マスター」
狗従者に真摯な声色でお願いされて外していた視線をぎこちなく正面へ戻してみれば。
野性味溢れる口づけが待ち構えていた。
「んんんんん……っ!!」
爽やかめ青年紳士と狗従者が縺れ合うそのすぐ隣では。
「はぁっはぁ……っクーンクーン……っキュンっ!」
「んっぁ……はぁ……っぁ……っ」
綺麗め青年紳士がワンコ従者に愛犬肉棒をやたらめったら打ち込まれていた。
「あ……ン、あ……あ……あ……」
もう叶うことはないと諦めていた再会に胸熱となってワンコ従者の無茶苦茶な腰フリをつい許してしまう綺麗め青年紳士。
「ご主人様ぁ……頭なでなで、して……?」
腰遣いは横暴ながらも健在な甘えん坊ぶりに汗ばむ頬を緩め、揺らめく手で垂れ耳の辺りを何とか撫でてやる。
「キューンっっ」
ワンコ従者は綺麗め青年紳士の捩れた顔を夢中で舐め回しながらさらに加速した。
「あ……っぁんッ……!」
「だすぅ……っご主人様にだすっ!種付けするっ!」
「あ……そんな……コラ、そこまでは……っ」
「ご主人様……っボクのっ!ボクのーーーーっ!!」
狗従者に、ワンコ従者に、勢いよく突き上げられている青年紳士二人。
何度目かもわからない種付け。
山猫支配人が悠然と眺めている中で、衰えない勢いのよさで大量子種を肉奥に注ぎ込まれて、自身の股座も幾度となく白濁に濡らす。
媚薬効果に度重なる絶頂が上乗せされて理性が完全に解けてしまったようだ。
だから。
「ガルル、貴様、調子に乗ってマスターのこんな奥まで暴きやがって」
「クーン、ご主人様から、お前のにおい、とれないっ」
「ナーゴ、貴方がた主の純潔と引き換えに交尾にありつけそうな感動的な場をセッティングしてあげたのですよ? 交換条件、お忘れですか?」
歯痒い余りぽろりと語られた真相は意識の外を通り過ぎていくだけ……?
夕暮れ近づく茜色に染まった山道。
それぞれの主を軽々と運ぶ狗従者とワンコ従者。
「……なぁ」
「なんだマスター」
「さっきさ……セッティングとか、交換条件って、あの山猫が言ってたような気がするんだけど……」
「ああ、聞こえちまってたか」
よく言うよ。
俺は知ってるよ、お前が相当頭のキレる従者だって。
わざと聞かせたんだろ。
良心の呵責ってやつか?
「ワン」
「都合のいい時だけ犬語を使うなよ」
「フン」
「回りくどいことしたな、作戦を練るに練るお前らしいよ」
「悪かったな」
「……直球でくれば……俺の……、……、お前にあげられたのに」
「ワンっ?」
背中におんぶした爽やか青年紳士の言葉に狗従者の立ち耳はピコピコ、尻尾は左右にブンブン揺れる……。
「ごめん、ご主人様、ごめんなちゃい」
「……もう……いいから……あんまり泣くと俺に涙が落ちてくる」
「クーーーーン」
「あの狡猾な山猫にうまいこと言いくるめられたんだろう……もういいから」
「キューーーン」
「ただ、もう二度と……いきなり俺の前から去らないでくれな?」
「キュンキュン!」
お姫様抱っこした綺麗め青年紳士に微笑みかけられ、正に良心の呵責に苛まれて涙していたワンコ従者は何度も頷いてみせた。
やはり主に忠実なイヌ族、主に嘘をつき通すことはできなかったようだ。
「ナーゴ、次の美味なる獲物が待ち遠しいです」
そのレストランは人が滅多に立ち寄らない山の奥の奥深くにひっそりとある。
****
俺が一番尊敬していたマスターは死んだ。
肺の病だった。
優しかったマスターは無慈悲な病魔に我が身を蝕まれていると知るなり俺のために次のマスターを見つけてきた。
「山を駆けることを生き甲斐にしているお前に看病させるわけにはいかないからな」
本音を言えば。
もっとそばにいたかった。
だがマスターの命令は絶対だ、拒むことなどできなかった。
本音を押し殺して新しいマスターの元へ向かってみれば。
「はじめまして!!」
尊敬していたマスターの友人の息子だというソイツは小さな小さなガキだった。
こんなガキが俺の新しい主人になるのか。
まるで子守りの世話役じゃないか。
富豪のお坊ちゃんの嗜み程度、猟銃を使えるようになるまでに狩りになんぞ興味も失って、憧れるのは華やかな別世界、つまり俺はお払い箱、そうに決まってる。
そうして不貞腐れていた矢先に前のマスターの死の報せが届いた。
こんなにも早く。
人はなんて脆い…………。
「アンセム」
俺は驚いた。
溢れ出そうになる嗚咽を喉奥に完全に封じ込めて葬列から距離をおいていたら父親の隣から離れてやってきた現マスター。
手招きするので屈んでやれば小さな小さな両手に顔を挟み込まれて、涙なんか一滴も流していなかったのに、言われた。
「泣かないで」
ああ、そうか。
今までバカにしていて悪かったな、マスター。
あんたは俺の立派な主人だ。
今日から心を入れ替えて尽くそう。
そうして彼は俺が二番目に尊敬するマスターとなった。
『お前とこんなこと……俺……恥ずかしいよ』
一番目に愛する人となった……。
『ようこそいらっしゃいました、お客人』
狡猾な山猫に誰もが誑かされたあの日から一ヶ月ばかり経過した。
「アンセムはまた単身唸りの森へ?」
気持ちよく晴れ渡った本日は狩猟目的ではなく穏やかにピクニック。
せせらぐ小川のそばに敷かれたタータンチェック柄のシートの上、ごろんと横になっていた爽やかめ青年紳士は綺麗め青年紳士の問いかけに浮かない顔で頷いた。
「あの日からずっと素っ気なくされてる」
爽やかめ青年紳士こと涼呂 の立ち耳狗従者アンセムはあの日からずっと主に対し余所余所しかった。
『アンセム、今日こそ狩りに出かけないか?』
『今日は鼻が効かない、悪いがまた次にしてくれ』
『そ、そっか、あっ、明日はピクニックに出かける予定なんだけど、お前もいっしょに、』
『マスター、悪いが』
相も変わらず良心の呵責なんてやつに苛まれてるのか?
それなら山猫なんぞに頼らずに直球で俺に向かってくればよかったのに、アンセムめ。
「そっちは順調みたいで何よりだな」
綺麗め青年紳士こと二瀬 はふふっと笑った。
そのお膝に頭を乗っけてすやすやお昼寝するは、甘ったれの垂れ耳ワンコ従者オリオン。
どでかい図体でまだまだ伸び盛り、指しゃぶりしながら眠るオリオン、そんなワンコ従者を呆れたように涼呂が眺めていたら「こう見えてまだまだこどもなんだ」と二瀬は幸せそうに言った。
「むにゃ……ご主人さまぁ……」
夢うつつにスリスリしているオリオンと微笑みっぱなしの二瀬。
いいなぁ、二人。
お、俺だってアンセムとくっついて過ごしたい……。
夜になってもアンセムは戻らなかった。
嵐が来てもビクともしなさそうな頑丈な丸太小屋、火がなくとも暖かみに満ちた暖炉の前、豪奢な長椅子に涼呂は一人横になっていた。
先程から落ち着きなく彷徨う視線。
壁にかけられた大型獣の毛皮、骨董並みに古めかしい猟銃、三角屋根の天井を意味もなくぐるぐる行き来していたかと思えば、やがて、ソレに行き着く。
布張りである一人掛けの椅子に引っ掛かったシャツ。
この丸太小屋に住むもう一人の持ち物だった。
「……アンセム」
お前が悪いんだぞ、俺をほったらかしにするから。
山猫の次にあんなに大胆に奪っておいて、手を出してきたのはその時限り、痕だけ残して慰めようともしないから。
疼いて仕方ないんだよ。
お前が残していった痕が疎ましいくらい熱くて敵わないんだよ……。
脈打つペニスにしっかり絡まった五指。
「は……っ……あ……ん、ん、ん……っ……ン……」
根元を強めに、熟れた先端を搾るようにひたすらしごく。
長椅子に敷いたアンセムのシャツに顔を埋めて自慰に耽る涼呂。
欲望に素直になって腰までビクつかせてどんどん濡れていく主から……目が離せないアンセム。
鍛え抜かれた鋭い五感のおかげで扉を開く前から予感があった。
だからノックをし、声をかけ、それからまた一呼吸おいて開いたつもりだった。
それなのに涼呂は……自慰をやめていなかった。
それどころか扉が開かれても一向にやめる素振りはなく。
アンセムが見ている前で、シャツに刻まれた彼の匂いで鼻孔をいっぱいに満たして、ペニスに貪欲に触れ続けて。
「こんな姿を見ても……俺のことほったらかしにするのか、アンセム」
褐色肌に細身の筋肉質、ピンと上を向いた立ち耳の狗従者を涼呂はチラリと見つめた。
「マスター」
「なん、で……山猫と交渉したりなんかしたんだよ……俺が欲しかったんなら正々堂々……押し倒せばよかったのに」
シャツに頬擦りし、ぐっと眉根を寄せ、出来損ないの笑みを浮かべる。
「自己嫌悪に陥る暇があるなら俺に構ってくれよ、バカ」
確かに自己嫌悪にはまっていた、どれはもうどっぷりと。
マスターの純潔を山猫に差し出す代わりに愛し合う機会を欲するなんて。
後から冷静になって考えてみればなんて独り善がりで傲慢な。
死んだフリをして最愛の人を騙した。
騙して、媚薬に酔っていたマスターを、好きなだけ抱いた。
「あんたが、俺に……構ってほしいのか、マスター」
また触れていいのか?
あんたを裏切った俺に抱かせてくれるのか?
扉の前で長々と立ち尽くしていたアンセムに涼呂は命じた。
「……俺に構え、アンセム……」
命じられたアンセムは……やっと主の元へ。
四つん這いになっていた涼呂を長椅子の背もたれに深々ともたれさせ、すっかり出来上がったペニスをじっと見つめた。
「びしょびしょだな」
英国風の装いを乱してぎこちなく股を開いた涼呂はぐっと唇を噛んだ。
未だ掴んでいるシャツで顔を隠そうとする。
「本体の俺より服の方がいいのか、マスター」
「ち、違う……あ……っ」
虚空で不安定に揺らめいていたペニスが褐色の指に包み込まれた。
「んっ……く……」
自分のシャツを噛んで甘く呻吟する涼呂を見つめながら、アンセムは、手を動かす。
「ぅぅぅっ……も、もっと……」
アンセムの立ち耳とフサフサ尻尾がビクリと痙攣した。
涼呂は唾液の糸を紡いでより股を開き、伏し目がちに褐色の狗従者に命じる。
「俺のこと……お、お前の好きなようにしろ……っ、んんンっ……!」
一段と強めにしごかれて仰け反った涼呂の股間に顔を埋めたアンセム。
湿った裏筋から先走りの汁に濡れそぼつ尿道口にかけて大胆に舐め上げた。
そのままカリ首まで生温い口内にすっぽり咥え込む。
ぬるりとした発色のいい亀頭に何度も何度も執拗に舌先を這わせる。
涼呂は濃厚なる口内抱擁に耐えられずに背もたれ伝いに崩れ落ちていった。
靴下を纏ったままの両足を肩に担がれるようにして限界まで咥え込まれる。
喉壁にきつく挟み込まれて激しく吸い上げられる。
「あああぅっ……! っ俺、もぉっ……ッ、ッ、ッ……あ゛う……ッッ!!」
獣さながらにむしゃぶりつくアンセムと目が合った瞬間、涼呂は射精した。
窮屈な喉壁狭間でもどかしげに痙攣させたペニスからとろとろな精液をぶちまけた。
アンセムは射精にぶるつく双球をゆっくり撫でながら涼呂を飲み干した。
「うまかった、マスター」
「っ、っ……そんなこと、言われたら……っき……きもちいい……」
「……」
「もっと言って、アンセム……」
「仕切り直すか、マスター」
「……え?」
力なくソファに身を預けていた涼呂の両足を限界まで左右に押し開く。
双丘の狭間でぷくりと膨らんでいた尻孔をそっと撫で上げる。
「あ」
「今日の夜、俺とあんたは初めて体を重ねる」
「え」
「俺はあんたを初めて抱く」
うっすら紅潮した肉孔を指の腹で優しくなぞられて涼呂はこどもみたいにコクコク頷いた。
「今日が、お前と、初めて……」
「ああ、そうだ」
「初めて、ココに、お前のが……」
狗従者との初めての夜だと思うと、あられもない興奮がじわじわ広がってきて。
涼呂は自らも尻孔に触れた。
ヒクヒクと震えていた蕾を卑猥に拡げ、興奮に促されるがまま唾液に潤う唇を開いた。
「俺の処女……早く奪え、アンセム……俺を……お前のでいっぱいにして、胎までお前のものにして……? 朝まで俺にべったり構って……?」
屋根裏部屋に移動した二人。
シャツ一枚となって寝台に四つん這いになった涼呂の尻に深く重なった褐色腰。
鍛えられた肢体全てを薄闇に曝したアンセムは狂おしく猛る狗肉棒をヒクつく尻孔に出し挿れする。
くっきりと怒張したペニスが小さな孔をこれでもかと押し拡げて小刻みに行き来する。
ギリギリまで抜かれたかと思えば勢いよく最奥まで打ちつけられて、涼呂は、あからさまにビクビク悶絶した。
「あーーーー……っっっ」
「気持ちいいか、マスター……」
「きもちいっ……奥も、入口も、お前が触れるとこぜんぶ……っ……お前は……?」
「死ぬほど気持ちいい、正直ッ……もう射精 そうだ、マスター……ッ」
「ッ、だ、だしてっ……俺の奥にっ……俺の奥、お前のでっ……いっぱいにしたい……」
「マスター……ッッ」
アンセムは涼呂の腰を掴み直した。
浅く息を吐いて律動に集中する。
迫りくる射精欲に忠実となって物欲しげに収縮する肉奥にて膨張しきったペニスを荒々しく突き動かした。
「は……ッッッ」
「あああっっ……っ、俺もアンセムと……っっ」
「くッ……締められる……」
「あ、あ、ぁ……っいっぱい、奥、くる……っアンセムの……すご、ッ、ぃ……っ」
「朝までいいんだな、マスター?」
「うん、うん……っ……ずっと……俺のそばにいろ、アンセム……ずっと……好きだから……」
「ああ、ずっと。死ぬまであんたのそばに」
凶暴な獣道を漆黒の疾風の如く駆け抜ける狗従者。
重なり合う枝葉の狭間から厳かに差す日の光の中、逃げ惑う獣に狙いを定め、美しい猟銃を凛と構える涼呂。
二人は主従関係以上の絆で結ばれている。
end
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