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マーメイドな上司-4
間接照明のみ灯した部屋に小刻みに鳴らされるは。
「んっぅ……ぅぅぅ……ッ」
部下の後孔を解すため出入りする指姦音。
肌蹴たバスローブ、片足を大きく持ち上げられたみっともないポーズ。
やむなく曝したアナルを人差し指と中指で抉じ開けられて新はただただ恥ずかしかった。
しかし勝手知ったる指先に秘められた性感帯をいとも容易く暴かれて。
コリコリとした前立腺を何度も刺激されて、抑えられないゾクゾクとした甘い戦慄に体中乗っ取られて、クッションにきつく額を押しつけた。
「んんん……ッ」
萎えていたペニスが屹立を始める。
尻奥をやんわり解すのと同時に撫でてやれば、素直にさらに膨れ上がり、先端から濡れていく。
「あ、あ、や……ぁ………っ」
「声、止まらないわね」
「ッぅぅ……ッひ……」
「美味しそうに濡れてきたわ」
「ッ……や、やめ……」
一度も染められたことがない艶やかな黒髪を乱して新は首を左右に振った。
「アナタが相手だとついつい意地悪したくなっちゃう」
「ッ……や、です、意地悪……ッ嫌……ッ」
「ほら、そういうトコ。まんまと乗せられちゃう」
グリ、グリ、強めに尻奥を指の腹で突っつかれて。
新は真白なクッションを抱き寄せて呻吟した。
「ぅーーーー……ッ」
ぽろぽろ零れる涙。
満遍なく濡れそぼった瞳がチラリと上司を仰ぎ見た。
「瑞帆、さん……バーで声をかけてきた人は……元恋人……ですか?」
瑞帆はグリグリしていた指先を思わず停止させた。
「付き合って……たんですよね?」
付き合っていたというか体だけの関係というか。
向こうが結婚してからは、もう、一度も。
「……すごく大人っぽい人で、俺なんか……ぜんぜん……まだまだこどもで……ッ、んっ」
不意に指を引き抜かれて新はゾクリと下半身を痙攣させた。
「もう綺麗さっぱり終わった関係」
瑞帆はクッションに顔半分を沈めたままでいる新に覆い被さった。
「ぶっちゃけフルネーム忘れたわ。ね、顔、上げて?」
「……」
「キスさせなさい」
上司に命じられた部下はおずおずとクッションから顔を上げた。
間髪入れずに奪われた唇。
端整な唇が初心な唇にこれでもかとのめり込む。
熱もつ口内を舌先で愛撫しながら瑞帆は新の両足を掬い上げた。
すでに準備が整っていた、痛いくらい勃ち上がっていた雄の本能を念入りに解した後孔に押しつけ、力を込め、慎重に捻じ込んでいく。
「あッ、ああ……ッッ」
ついキスを解いて仰け反った新に好きなだけ見惚れた。
じっとり熱く湿り渡る尻膣に滾りきった雄茎を擦りつけ、逐一反応する様を視界に刻みつけた。
「嫌……ッ瑞帆さんの、やっぱりおっきい……ッお、俺の……壊れちゃ……っ」
「ン……壊さないわよ、ほら、こんなに優しくしてあげてるじゃない……? アナタのココ、やっぱりとっても気持ちよさそうに悦んでるわよ?」
ヒクヒクと微痙攣している肉壺の締めつけを根元ギリギリまで味わう。
音を立てて抽挿してやれば切なげに表情を捩じらせて喉に悲鳴を詰まらせる部下。
上半身を起こして腰を掴み、全身を揺さぶるようにして突くと「あッあッあッあッ」と律動のリズムに合わせて嬌声を零した。
「たっぷり濡れてきたわね」
止め処ない先走りで濡れ艶めくペニスに利き手が添えられ、一段と湿った亀頭を集中的にしごかれて。
新は一気に追い込まれた。
「や、やだ……ッ瑞帆さッ、あッ、あッ、強ぃッ、そんな強くされたらッ、あんッ、ぃやッ、やーーーー……ッッッ」
爪の先まで何気なくお手入れされた瑞帆の利き手に、普段は眠りについている雄本能を一身に叩きつけられて、新は敢えなく絶頂へ……。
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