31 / 259

ゴーゴー催眠術-3

革張りの肘掛け椅子に深く座った俺を跨ぐ九条サマ。 その下半身は濃紺の靴下以外、何も履いておらず、すっぽんぽんだ。 勃起した俺のムスコを尻孔に自ら誘い込んで先程から腰を振っている。 「はぁ……」 美人揃いの受付嬢にも劣らない上質の唇から色っぽいため息が洩れた。 ぼんやりしていた眼差しは卑猥な熱を孕み、はらりと乱れた前髪がその色香にまた絶妙な拍車をかける。 「早く……君の精子がほしい」 とろんとした目で、上擦った声で、九条は切なげに哀願する。 肘掛けを掴むと腰を乱暴に振ってくる。 滑る肉膜で擦られまくって我慢汁が途端に湧き出した。 「どれくらいほしいんですか?」 「ん……いっぱい……奥まで、たくさん、だ」 俺は九条から上着を脱がせ、ワイシャツのボタンをいくつか外し、細身の体を抱き寄せた。 着衣に擦れてもどかしかったのか、ピンと上を向いた綺麗な乳首に、舌を絡ませる。 同時にシャツを捲り上げて背中を上下に撫で、肌伝いに尻へと伸ばし、柔らかな肉を鷲掴みにしてやる。 掴んだ尻を上下に動かし、滾るムスコの天辺でさらに肉奥を穿ちながら、勃起した乳首を舐め回す。 九条は俺の頭をきつく抱き締めた。 「あ……出して……頼む……」 はぁはぁと耳元にかかる吐息が堪らない。 イスの上でしばし突き続け、俺は、挿入が解けないよう九条を抱え、隅々まで磨かれた背後のデスクに押し倒した。 ペン立てや朱肉ケースなどが足元へ散らばる。 身を捩じらせて感じまくる九条。 ずれた眼鏡がまた堪らない。 催眠状態にある彼に俺は囁く。 「貴方は射精したくなる」 囁かれるなり、九条は半勃ちの我が子を握り締め、くちゅくちゅと音を立ててしごき始めた。 肉の奥がさらに締まる。 俺は大胆に開かれていた両膝を掴み直すと抽挿を早めた。 果敢に腰を振って立て続けに狭い肉膜の中央を犯す。 俺のムスコに頬を染めて先走りの滲む我が子をしごきまくる九条を視界に焼きつけて。 俺は彼に中出しした。 「あ……!」 奥に放たれる精液飛沫に肢体をひくつかせながらも、相も変わらず我が子をくちゅくちゅしごき、九条もつられて射精した。 ムスコを搾り上げるように、狂的に、奥がぎゅっと収縮した……。 警備の制服を着たままの俺は、九条を壁際に立たせ、両手を突かせた。 泡立つ尻孔に遊び足りない腕白なムスコを後ろから突き刺す。 あの九条サマを立ちバックでよがらせてみたかった。 「あはぁ……っ」 一気に奥まで貫いてみた。 九条はぶるぶると俺に向けた尻を震わせる。 緩やかな線を描く腰の曲線がとてもえろい。 そのラインを撫で上げて、俺は、奥まで突き刺したムスコをゆっくりと引き抜いていく。 力む亀頭が肉膜の至るところに引っ掛かり、刺激し、九条はその度に喉を反らした。 ムスコが飛び出してしまいそうな、ぎりぎりの位置で止めて、彼の反応を窺う。 「だめ、だ……抜くな、頼む」 「抜いていませんよ」 「うそ、だって……、んぅんっ」 話をしている途中で少々荒っぽくムスコを奥に打ちつけてみた。 「あ……あ……あ」 崩れ落ちそうになる寸でのところで体勢を留め、掠れた呼吸を繰り返す。 いいね、そういうところ。 ちゃんと持ち堪えてくれる、健気じゃないですか、九条サマ? 滑らかな肌に爪先が沈むくらいに腰を掴んで、俺は、浅ましく動いた。 視線を下ろせばムスコが尻孔をこれでもかと抉じ開けて、九条を刺し貫いているのが、よく見える。 うん、えろい。 「ナカに、またナカにして、頼む、お願い」 「どうしましょうかね」 「いや……っナカに出してくれっ」 涙目の九条はガクガクと揺れる中、肩越しに懸命に俺を顧みた。 「頼む……」 いつも自信満々、余裕綽々だったあの目が卑猥に濡れて俺を求めている。 正確に言うならば俺の精子を。 「ちゃんとあげますから」 俺はその体位のまま九条にキスをした。 唇を隈なく濡らしながら、左手で乳首を、右手で彼のムスコを丁寧に愛撫する。 九条は腰をくねらせて一心に俺の射精を待ち侘びた。 「んくぅ……ふ……ぅん」 さっき中に出した精液がムスコに絡みついて掻き出されている。 幾筋もの白濁が内腿を滴り落ちていく。 その一つを指の腹に掬って、九条の口元へ運ぶと、彼は躊躇なくしゃぶりついた。 「……これ、もっと、ほしい」 もっと、たくさん、何度も。 私のナカで限界まで果てて? 俺は九条を近くの壁際のソファに移動させた。 でも横にはさせない、背もたれにしがみつかせただけ。 相変わらず立ったまま肉膜がぐちゃぐちゃのどろどろになるよう深く激しく高速ピストンした。 「く……」 俺は二度目の射精を同じく九条のナカで迎えた。 濃さも量も変わらない精液が彼の奥で弾ける。 痙攣した九条は反り返り、汗ばむ尻をピクピクと振動させた。 「あ……あ、きてる……奥に、また……こんな、いっぱい……」 至福の声を奏で、ひくつくムスコをぎゅうっと手加減なしに締めつけてくる。 「すごいなぁ、九条さん」 どく……どく……どく…… 腰同士を密着させ、奥深くで亀頭を小刻みにピストンさせて、俺は九条に精液を注ぎきった。 「………………」 毅然とした眼差しを取り戻した九条は警備服を整然と纏って制帽を被る俺を訝しそうに見上げてきた。 「……ここは役員室か?」 「ええ、九条さん、こちらで倒れていたんですよ。覚えていますか?」 「いや、全く……あ゛っ」 「どうされました」 「こ、腰が……いや、なんでもない」 「……ぷっ」 「……今、笑ったか?」 「いいえ」 どうせなら「貴方は俺に恋をしたくなる」くらい言っておくべきだったかな。 end

ともだちにシェアしよう!