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虎獣人の威を借る半狐/獣人×狐耳

「やだぁッ、お頭ぁッ、そんなの壊れちゃ……ッッッ!!」 黒い狐耳を生やした褐色肌の紗那(シャナ)は絶叫した。 それまで処女であり純潔を保っていた蕾孔に残酷なくらい深く深く潜り込んだ……屈強男根。 青筋を走らせて力強く脈打つ肉塊。 それはそれは小さな肉孔を拡げきって、窮屈過ぎる粘膜の狭間にぐっっっさり埋まり、尋常ならない熱を注ぎ込んでくる。 そんな大層ご立派なイチモツの持ち主というのは。 「グルルルルゥ……」 獣人だった。 頭は白虎、体は筋骨隆々、鍛え抜かれた体を彩るは美しき縞模様。 妖黒狐(あやかしくろこ)と人間の混血であり、ほぼほぼ人の体つき、黒い狐耳にふっさふさな尾っぽがついた紗那は涙いっぱいの双眸で彼を見上げた。 「お頭……なんでぇ? なんでこんなこと……、ッ、ッッ!?」 埋まっていただけの屈強男根が動き始めた。 尻底を擦り上げられて寝台に仰向けとなっていた紗那はさらに目を見開かせる。 「やだやだやだやだ……ッ痛ぃぃッ……痛いってばぁ……ッ」 泣き喚く紗那を見つめる獣眼。 旅傭兵の身である獣人の幻楼丸(げんろうまる)の眼差しに紗那はただただ身を竦ませる。 お頭、何も言ってくれない。 何考えてるのかわからない。 だから怖い。 『オレぇ……この人里に残ろうと思うンです』 オレがそう言ったら、いきなり、こんなこと。 勝手な奴だって怒ってる? 母親に病気で死なれて、ど田舎の村から追い出されて路頭に迷ってたところを拾ってやったのに、この恩知らずが、そう思ってる? ……だって最近のお頭、冷たいから。 ……十六になって、もうガキじゃない、でっかくなったオレのこと邪魔くさく感じてるっぽいから。 半端者のオレなんかが純粋な獣人のお頭とずっと一緒に旅していけるわけもないから。 そう。オレは半端者。 人間にも妖にもなりきれない出来損ない。 できることはお頭の荷物を持つこと、武器や装具の手入れくらい。 たちの悪い妖怪をやっつけては報酬を得、村から村へ、町から町へ、都から都へ、目的地も定めずに旅を続けるお頭。 どこに行っても有名で称賛を浴びて。 だけど偉ぶらない、愛想笑いもしない、女達にどれだけキャーキャー騒がれてもヤニ下がらないお頭はいつだってかっこよくて。 そう。お頭はかっこいい。 強くて、気高くて、すごくかっこいい。 オレはそんなお頭のこと…………。

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