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触手のポチ拾ってください/野良触手×ショタ←お巡りさん
ある日、公平クンは空き地で彼を見つけた。
「どうしたの? すてられちゃった?」
タコみたいなカタチをした、でも確実にタコよりたくさんの長い足を生やした、野良触手。
ゆったり土管の中、まっぴんく色した全身が心細そうにプルプル震えていた。
「おなかへったの? たべる?」
公平クンが半ズボンのポケットからビスケットを差し出せば、プルプル触手で受け取り、タコと同じ位置にあるお口に恥ずかしそうにプルプル持っていく、どういう風に食べているのか見えづらいが、サクサクサクサク、音だけは聞こえてきた。
「なむ」
あ、のらしょくしゅ、ないた。
しょくしゅって「なむ」ってなくんだぁ。
「なむー」
野良触手にプルプル触手でほっぺをぺたぺたされ、公平クンはくすぐったそうにキャハハと笑う。
公平クンは野良触手をポチと名づけた。
自分のおやつをあげたり、真っ昼間でもちょこっと薄暗い土管でお絵かき帳を広げてクレヨンで一緒にカキカキしたり、ママにもパパにもナイショのともだちとよく遊ぶようになった。
「あれー」
時々、土管に入ってみれば、パンやお菓子の袋が触手ポチの周りに落ちていることがあった。
「ぼくじゃない、べつのだれかさんも、ポチにエサあげてるんだね」
「なむなむ」
「だれかさん、やさしいね、いいひとなんだね」
「なむ」
その日は雨が降っていた。
公平クンは雨が止んでから触手ポチに会いに行こうと思った、でも、雨はその日ずっと降り続いて、もう夕方、完全に行きそびれてしまった。
台所でママが晩御飯の支度をしている間、公平クンは窓からお外を覗く。
雨はざあざあ強くなっていた。
このまま雨がとまらなくて、ざあざあふりっぱなしで、あきち、おっきなみずたまりになったら、どうしよう。
ポチ、ながされちゃうかも。
うみにかえっちゃうかも(?)。
りゅうぐうじょうにかえっちゃうかも(?)。
おじいちゃんになっちゃうかも(?)。
カタチがタコに似ているから触手ポチを海のものだと勝手に認識している公平クン、最近読んだ昔話の影響をもろに受けて、途端に怖くなった。
居ても立ってもいられなくなって。
おかあさんにこっそり黙って、水玉柄のレインコート、お揃いの長靴を履いて、そーっと家を出て。
ぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃ、近所の空地へ。
「ポチー」
「なむ」
「あ、よかった、いたぁ」
空地に水たまりは出来ていたが水没レベルまでには至っていない、土管の中も湿気てはいたが冠水被害には至っていない。
だけどいつも以上にプルプルしている触手ポチ。
公平クンがレインコートも長靴もそのままに土管の中へ上がり込めば「なむなむ」鳴いてプルプル擦り寄ってきた。
「雨、こわかった? だいじょーぶ。ぼく、きたよ?」
土管内壁に深くもられるように公平クンが座り込めば触手ポチは擦り寄るどころか。
レインコートの中にもぞもぞ潜り込んできた。
「キャハハ、くすぐったいっ」
こんなにじゃれつかれるのは初めてな公平クン。
プルプルでヌルヌルな触手ポチが背中を這い回り出すとお腹を抱えて笑っていた。のだが。
プルプル、ヌルヌル、プルプル、ヌルヌル
レインコートの内側で吸盤のない触手がさらさらすべすべ肌に纏わりつく。
レインコートの下に着ていた服の中にまでヌルヌル忍び込んで、お腹や、胸の辺りを、ヌルヌル、ヌルヌル。
…………あれー。
なんか、へん、くすぐったいんだけど、なんか、ぽかぽか、あったかくなってきた。
純真無垢な瞳をぼんやりさせて、遠くを見つめるような眼差しとなった公平クン、そんなまだまだ幼い男の子のぽってり唇をプルプル触手が、ヌル、ヌル、ゆっくりなぞる。
ちっちゃな乳首をヌルヌルされて。
おへそまでヌルヌルされて。
「ん……」
こてっと内壁にさらにもたれた公平クン、一段とぽかぽかムズムズする股間に「?」となる。
ちっちゃいからまだなーんにもわからない。
誰かの悪口を言ったらだめ、好き嫌いしたらだめ、遊んだオモチャをほったらかしにしたらだめ、その程度のことなら知っている。
だけど常識的なタブーなんてまだちっとも知らないから。
「ポチー……ぼく、おちんちん、ムズムズするの」
そう言って自分から半ズボンのチャックをカチャカチャ下ろして、土管の中で……脱いでしまった。
「おちんちん……あちゅい……」
ぱんつ越しに公平クンがもぞもぞ触っていたら。
背中にくっついたままの触手ポチもプルプル触手をヌルヌル這わせてきた。
超いたいけな幼いおちんちんを布越しにヌルヌルヌルヌルくすぐってきた。
「ひゃんっ」
「なむなむ」
「なにこれー……ポチにさわられたら……おちんちん、もっとムズムズして……ひゃぁぁぅ……」
「なむー」
「あっ」
プルプル触手がぱんつの中に。
ムズムズおちんちんを直接ヌルヌルヌルヌルされた。
「ひゃっ……あ……ポチー……ポチぃ……」
ざあざあ雨が降る中、土管の中で公平クンはまっかっか、もちもちすべすべ足を開いたり閉じたり、長靴底で内壁を意味もなくごしごし、ごしごし。
「……」
顔にぴとりとくっついたプルプル触手をぼんやり見つめると、ぽってり唇をあーんと自分から開いた。
プルプル触手は喜んで公平クンのお口の中へ。
微熱がたまっていた口内をピチャピチャ、ピチャピチャ。
「ふ……ぅ、ぅ、ン……ンンン……」
へんだよー、ぼくのからだ、へーん。
ぽかぽかして、ムズムズして、ぼーってしちゃう。
おねつ、でたみたい。
でもなんかちがうの。
こんなムズムズしなかったもん。
「なむなむ」
触手ポチにプルプルヌルヌルされ、射精なんてまだ知る由もない公平クンのちっちゃな体は、ただただムズムズを持て余すしかない。
そして。
まっぴんくのスケベ触手がとうとう公平クンのお尻の……穴に。
他のところよりもたっぷり丁寧にヌルヌルヌルヌルすると、プルプルを、ちっちゃなちっちゃな穴に、にゅにゅにゅにゅっと……。
「ひゃあっ!」
うそ、うそ、ポチ、おしりのなかにはいってきた?
「そこ、ばっちぃよ……? よごれちゃうよー……?」
「なむー」
「っあ……っあ……っや……っポチ、おしり、でたりはいったりしてる……っあ、っあ、ムズムズ、すごいよぉ……どうしよ、どうしよー……っ」
プルプル触手にかぱぁ……と長靴を履いたままの両足を左右に開かされ、スケベ触手でお尻をズコズコやられて、公平クンは涙ぽろぽろ。
怖いわけじゃない、嫌なわけじゃない。
勝手に涙がぽろぽろぽろぽろ。
そこへ。
「ポチ? 大丈夫かな?」
町の交番に勤務するお巡りさんがいきなり顔を覗かせたので公平クンはびっっっくりした。
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