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汝、もふもふ狼でも愛することを誓いますか?-3
「ふわぁ……あ……織人……?」
「もう帰らないと、丞さん」
教会の中で目覚めた丞。
膝が痺れた織人によって台車に乗せられて運ばれてきたのだ。
宵闇に満たされた神聖なる場において素っ裸に外套だけを引っ掛けていた丞は自分をそっと覗き込んでいた織人と目が合った瞬間。
「……ウウウウウ」
狼の姿に。
「丞さん」
帰りたくない。
獣の姿でいいから織人に添い寝したい。
でも、そんなことをしたら、この姿で織人を襲ってしまうかもしれない。
そんなことをしようものなら天から罰が下るーーーーーーー
織人は狼丞に口づけた。
彼が何故に獣と成り果てるのか、その理由が自分自身にあることを痛感するのと同時に。
切なげに一心に自分を見上げてきた獣眼に狂おしいほどに胸を締めつけられて。
神父は美しい狼のために禁忌を破る決意を手にして囁きかけた。
「……愛しいひと……」
たとえ姿が変わろうと私の心は貴方のものです、この体も、丞さん……。
聖母マリアが微笑みかける教会内。
宵闇の狭間に濡れた水音が絶え間なく響き渡る。
「あ……ん……あン……っ」
神父服を乱して床にうつ伏せとなった織人。
細身の神父を軽々と覆い尽くす狼丞。
先程から引き締まった腰が延々と揺らめいている。
白い双丘に引っ切り無しに荒々しく打ちつけられている。
「ン……っあんっ……ぁ」
伸びやかに育った四肢で床を踏みしめ、どこもかしこもキツイ後孔に狼ペニスを幾度となく抽挿させて。
溜まるに溜まっていた性的欲求が爆ぜた。
硬く膨れきった獣男根から織人の奥へ、特濃なる獣子種がびゅくびゅくと容赦なく流し込まれた。
「あぁぁあ…………っっ」
織人の腹底は沸騰しそうなまでの熱を帯びた。
不慣れな姿勢をキープできずに床に崩れ落ちる。
「はぁ……っはぁ……っ……ン……え……?」
胸元に鼻先を突っ込まれるなり、ごろんと引っ繰り返された。
あられもない様を曝す羽目になって織人は咄嗟に片手で下肢を隠す。
「グルルルル」
「え、あ……まだ……? するんですか……?」
股の間に割り込んできた狼丞に織人の胸も爆発しそうになった。
恥ずかしいが、彼をちゃんと迎えてやろうと、さらに左右に両足を開かせて。
細かな位置を調整できない獣の代わりに……熱く脈打つ狼ペニスに片手を添え……ぐっしょりと温んでいた後孔へ自ら招き入れていく。
「あ……ン……ぁ、あ、あ、ぁ、あ……」
堪えられずに織人は狼丞に縋りついた。
極上のもふもふ毛に顔を寄せ、肉奥を貫かれれば甘い悲鳴で喉元まで火照らせ、逞しく雄々しい体をぎゅうっと抱きしめた。
織人自身のモノも腹側の柔らかな毛並みにすれてあからさまに昂ぶっていく。
「丞さん……あっ……だめ、ぇ……私……もぉ……っ」
「グルルルルゥゥゥッッッ!!」
二度目の絶頂に共に堕ちたふたり。
頬に伝う雫を狼丞に舐め上げられた織人は涙ながらに微笑んだ。
「丞さん……私の愛しいひと……大好きです……」
なんて甘美な神父なのか。
共にいられるのならどんな罰を喰らっても構わない。
この牙でバリバリ噛み砕いてやる。
end
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