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【虎】とらとらとら!/獣化父×息子
親父が虎に姿を変えられてしまった。
近所のゴミ屋敷に住民代表で注意しに行ったら、なんとそこの住人は魔法使いの眷属だったらしく「わしに刃向かうとこうじゃ!」みたいなマンガとか映画ではありがちな台詞を吐き捨て、俺の目の前で親父を虎に変えてしまったのだ。
まじでありえねぇ。
父子家庭だった俺はとりあえず親父の会社に体調不良のためしばらく休む旨を伝え、グルグル唸りながらぐるぐる回る親父を家に残し、学校へ行った。
学校から帰れば、虎に変えられて不安で心細かったのか、俺にしがみついてきた虎親父。
「うげげ……重てぇよ……」
親父、いつ戻るんだろう。
ゴミ屋敷のじじぃには正直怖いからもう会いたくないし、自然治癒(?)を願って、うん、気長に待つか。
「ツカサ君、どう、お父さん?」
今夜のおかずを持って訪ねてきたお隣さんのおばちゃんに俺は首を左右に振ってみせる。
「やっぱり警察に通報しましょうか」
「それはちょっと」
「そーお? だって虎よ? お父さん、虎になっちゃったのよ?」
「まぁ、その内戻るよ」
「そーお? なんか申し訳なくってねぇ」
人のいい親父はご近所さんからの頼みを断れずに穏便な姿勢を努めてゴミ屋敷へ行ったのだ。
「あ! やだ来た!」
心配しながらもいざ虎親父が挨拶にグルグルやってくると、お隣さんは飛び上がって「お鍋明日でいいからね!」と言うや否やサンダルをぱたぱた言わせて帰って行った。
まぁ、虎だもんな、そりゃ怖いよ。
別の男とトンズラした母親譲りの性格な俺は楽観的に物事を考えていた。
些か、楽観過ぎた。
まさかそんなピンチを迎えるとは考えてもみなかった。
ピンチ=発情期。
虎親父が俺に交尾を迫ってきやがったのだ。
「ちょームリ! あほか! おい、親父!?」
グルグルグルグルグルグル
この間出したばかりのコタツ付近で俺を押し倒し、顔中べろべろ、首筋までべろべろしてくる。
その股間にそびえ立つブツが嫌でも視界にちらつき、俺は、青ざめた。
神様、あれを突っ込まれたら俺は死ぬと思います。
ぱくぱく腕に甘噛みしてくる親父を押し退けようとするものの、当然、力では叶わない。
「やめろってば!!」
全力で抵抗していた俺だが、はたと、気がついた。
もしも発情親父が暴走して外に飛び出し他の人間でも襲おうものなら、そのときこそ警察の御用となる。
俺が親父の発情を受け止めてやれば悲劇は免れる。
親父譲りで人のいい性格な俺は、仕方なく、観念した。
コタツにしがみついた俺の尻にふかふかな腰を押し付けてきた虎親父。
いや、もう親父じゃない、ただの獣だ。
かったいギンギン獣ちんぽが尻穴を抉じ開けて初っ端から奥をずっぷし貫いてきた。
地響きじみた振動が居間中に伝わり、コタツ上に置きっぱなしにしていた蜜柑がころころ畳に転がった。
「ふぎ……っあ……し……しぬ……っ、あっあっあああああ!?」
制服の学ランを着たまま、下はすっぽんぽんの俺は虎親父に中出しされた。
何から何までショック続きだった、しかも、その上。
「あーーーー!! いっいたぁぁぁい……!!!!」
虎ちんぽにはトゲが生えていた。
逆さ向きに生えていて、挿入れるときより抜かれるときの方がまじで痛かった。
「この……っくそじじぃ……! うう……いてててて……」
中出しされたザー汁は後で風呂に入ったときに掻き出すことにして、腹が減った俺は、腰を擦りながら台所へ。
「はーまじいてぇ……虎ちんぽまじ最悪……はぁ、何食おうかな……豚肉のコマ切れがあったから、生姜と炒めて……、ん?」
後で調べてからわかったことなのだが。
虎って地域によっては数日に百回交尾すんだって。
しかも生物の中で一番かったいんだってさ、ちんぽが。
「ちょ、は!? うそだろ、ちょ、ちょちょっ親父……っ今したばっか……、……っふぎゃあああ!!!!」
冷蔵庫の蓋を閉めるひと時も許されず、なんと、またすぐに虎親父にはめられた。
まさかの立ちバックで。
「あひ……っあ、くそ……っまじかよ……!!」
器用な前脚で履いたばかりのパンツごとズボンをずり下ろされ、前両脚を肩に乗っけてくると、一瞬にしてインサート。
尻奥目掛けて虎ちんぽをぶっ込んでくると、すかさず、種付け。
「んはぁぁぁ…………!! あっあーーー!! おっ親父のばかぁぁ…………!!!!」
冷気を顔面に浴びながら卵やソーセージを目前にして、俺は、連続中出しにぶるっと震える。
そんでまた抜かれるのが痛い。
「ひ……!! いっいたぁぁぁぃぃぃい……!!!!」
当然、飯もろくに食えない。
「まっまだ飯の途中……っあっあっあーーーーー!!!!」
体を洗ってやろうと一緒に風呂に入ったら、また、交尾。
「んあああっっおっお湯止めなきゃもったいねぇぇ…………!!!!」
ぐっすり熟睡できるわけがなかった。
「…………、あぁぁぁぁん!!! てめっ睡眠不足は肌に悪ぃんだぞぉぉ……っんはぁん!!!!」
寝ても覚めても交尾三昧。
毎回、中出し。
孕むわけないのに、孕むような気さえしてくる、射精ループ。
「あ……っああ……っこんな……っん……出されたらぁ……まっまじで……虎の赤ちゃん……っできんじゃ……あっあっ……!! あっあっあっ!!」
数日間、所構わず家の中で俺に乗っかってグルグルグルグル言いながら息子のケツに中出しを決め続ける虎親父。
さすがに楽天的な俺でも不安になった。
親父、もう、元に戻んないのかも。
ずっと、このまま、虎のまんまかも。
びゅーーびゅーー尻穴に射精されながら、俺は、とうとう堪えていたガチ涙をぽろっと零した。
「……俺も、一緒に……虎になりゃ、よかったぁ……」
ところがどっこい。
怒涛の連続射精にとうとう気絶し、ちょっとだけ眠って、起きてみたら。
俺の隣でいつの間に元に戻った親父がすぅすぅ眠っていた。
虎に変えられた日と同じ格好、ワイシャツにネクタイ、眼鏡をかけて、さり気なく撫でつけた前髪をちょっと乱して。
「……くそじじぃ……」
毒づいてやってから、俺は、泣きながら笑った。
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