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とらとらとら!-4

俺は二十四時間とちょっと虎に姿を変えられていた。 まじでありえねぇ。 あのゴミ屋敷、もう二度と行かねぇ、前も通らねぇ、一生迂回してやる。 「とにかく戻ってよかったね、ツカサ」 「ん。味噌汁、おかわりは?」 「ああ、じゃあ頼むよ」 朝食中、制服の学ランを着た俺はコンロ上の鍋から味噌汁を注いでテーブルに戻った。 すると親父は何を思ったのか。 中学生である俺の頭をなでなで、なでなで。 「なにしてんだ、親父……?」 「いや、昨日の虎ツカサ、かわいかったから」 そりゃ、昨日はチビ虎になってたけどさ、今は学ラン着た息子だぞ、おかしいだろ。 ……いや、確かに、なんかおかしい。 ……親父に頭撫でられて、妙に、昂ぶるっていうか。 ……な、ん、か、へ、ん、だ。 ぽふんっ!! 「え」 「えっ?」 なんだ? 頭になんか違和感が……うそだろ、触ったらなんか頭に生えてるぞ、なんだこれ。 「お、親父、俺の頭に何か生えてるか?」 「……ツカサの頭、虎の耳が生えてる」 虎耳かよ。 学校、今日も行けねぇ。 着替えるのも面倒でその日は一日中学ランで家にいた俺。 「ただいま。まだ虎耳生えたままだね」 「おかえりぃ……恥ずかしくてこれじゃあ学校行けねぇ」 「そのうち自然にとれるよ、きっと」 とれるって、え、乳歯みたいに? 血とか出たら嫌だな。 「え、あれ、親父夕飯つくんの?」 「うん、いつもツカサに任せっきりだし、お隣さん、今日からハワイ旅行って言ってたから」 親父はこの通り、とろい。 ああ、このぐだぐだな包丁さばき、見てらんねぇ。 「親父、俺がすっから、もういーよ」 「ツカサは勉強してていいから……あっ」 あーほらやった、指、切った。 ……ん、今のは俺が悪かったかも、横から口出して、親父の邪魔したかも。 「悪ぃ、親父」 「あ、ツカサ」 俺はケガした親父の指を、消毒を兼ねて、ぱくっと咥えた。 すると、なんだろう。 おいしいってわけじゃないんだけれど、なんだか無性に、親父の指をしゃぶりたくて、しゃぶりたくて、とにかくしゃぶりたくて。 ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱ 「ツカサ、もういいよ?」 「ん……だ、だめ……もっと……しゃぶらせろ」 「ええ?」 台所で俺は親父の指しゃぶりに夢中になった。 時々、家に持ち帰った仕事を終わらせようと、ノートパソコンのキーボードを意外にもリズミカルに打っていた指を、ずっとずっとしゃぶっていたいと思った。 「ツカサ、どうしたの?」 「わ、わかんな……でも、しゃぶるの、止まらな……っ親父の指、しゃぶりたい……!」 これ、あれか、親父と同じパターンか。 虎だった頃の癖が抜けなくて人間に戻っても繰り返すってやつか。 「……昨日の虎ツカサみたいだ」 親父も気づいてくれたみたいだ、その場に跪いて一心に指しゃぶりする俺の好きにさせてくれた。 ああ、どうしよう。 な、ん、か、ま、た、へ、ん、だ。 びょんっ! 「えっ」 「んっ!?」 今回の異変は自分でもすぐに確認できた、し、尻からしっぽが。 やたら長い縞々しっぽが俺の尻から生えてる。 完全、虎のしっぽだ。 「親父、どうしよう、俺また虎になっちゃうんじゃ……あーだめだ、喋ってるヒマあったら指しゃぶってたいっ」 「ツカサ」 「んっんっ……しゃぶる……っもっとしゃぶる……っ」 「ど、どうしよう、僕、今のツカサと交尾がしたい」 親父にまで虎の頃の癖が目覚め始めたみたいだ。 いや、まぁ、もうすでに何度か目覚めて、交尾っていうか……普通にシちゃってるけど。 普段はとろい親父に、今から食事するはずだったテーブルにどんっと押し倒された。 「な、ぁ……いいのかなっ……こんなにシていいのかな、親父……っ?」 「僕とツカサは普通の親子じゃないから、一度虎に姿を変えられた親子だから」 「だから、しょーがない……?」 俺の制服ズボンとぱんつを一緒に脱がすと、今度は自分の服を寛げて、親父は……もうすでにカチコチなアレを取り出した。 「ツカサ、嫌かい?」 ぱんぱんに膨らんだその先っぽで俺の尻穴をぐりぐりなぞる。 眼鏡越しに俺をじっと見つめながら。 「もう、ここに、挿入れられたくない……? 射精されたくない?」 ぐりぐりなぞっていたのが、めり込ませるように、強めに押しつけられて。 みちみち、ちっさな尻穴を押し拡げて、窮屈なナカへ侵入してこようとする。 「お、や……じ……お、とぉさ……ん」 「ツカサ、嫌なら僕を止めて、じゃないと止められない」 「……い、いよ……いいから、このまま……あっあっあっ」 俺の了解を得るなり親父は加速をつけてカチコチを尻穴に一気に呑み込ませてきた。 普段は飯食べるところで、俺、すげーみっともなく両足開いて、親父のアレ全挿入にぶるぶる全身を震わせた。 親父に尻穴の奥をぎちぎち拡げられているのが嫌でもわかる。 俺の奥でもっと硬くなっていくのがわかる。 「あ……あん……」 「ツカサ、その虎耳としっぽ、かわいいね」 そ、そうだった、俺って今、コスプレみたいな外見なんだ。 「か、かわいくない……っかわいくねーもんっ」 かぁぁぁぁっと赤くなった俺の頬を撫でる親父。 その指先が俺の口んなかに。 「んっ」 「好きなだけしゃぶっていいよ、ツカサ?」 「ん……ぅ……」 舌上に滑り込んできた親父の指に、指しゃぶり欲求が高まって、俺は虎本能まっしぐら、しゃぶりついた。 親父は親父で、そのとろそーな外見とは裏腹に、虎本能まっしぐら、眼鏡がずれ落ちそうなくらい派手に動き出した。 テーブルがぎしぎしぎしぎし軋む。 カチコチが俺の尻穴を出たり入ったり、奥の奥だけ先っぽで擦ってきたり、勃起しちゃった俺のちんぽの裏側、擦ってきたり。 「ん……ぶ……っぁ……もっと……しゃぶる……っしゃぶりたいよぉ、おとぉさん……!」 「……僕も、もっとツカサと交尾したい、ツカサ……」 夕日が薄れてどんどん暗くなっていく。 夜になるにつれて俺と親父の交尾はもっと過激になっていく。 「ん……ん! ぷは……ぁっ……んぶっ」 テーブル上で仰向けになった親父に跨った俺。 相変わらず指しゃぶりは続行中、親父のカチコチも俺のアソコをずんずん貫き中。 ちなみに親父、さっきいった。 中出しされて、俺の奥にこびりついた精液が先っぽでぶちゃぶちゃ掻き回されて、たまにびゅぷっと弾き出されていた。 「どうしよう、ツカサ……僕、全然、満たされないよ」 俺の太腿を掴んで前後にぐらぐら揺さぶっては尻穴最奥まで刺激してくる。 俺もさっきいっちゃって、着っぱなしの学ランに精液が飛び散るザマだ、クリーニングに出さないと……でもばれたら死ぬ。 「うみゃっ……おとぉさぁん……っ」 「……ツカサ、今、鳴いたのかい」 「うみゃぁ……っあっみゃあっみゃああっ」 このままだと虎に戻るんじゃないのだろーか、俺、まじで。 でも親父止められないみたいだし、満たされないって言うし。 俺もまだ……親父とシてたいし。 「うみゃ、も、もっと……きて、おとぉ、さぁん……っ」 親父の指、両手どっちも俺のよだれまみれ。 それで俺に触るもんだから、自分の唾液で色んなとこぬるぬるにされて、どうしよう、また精液でそう。 ぴょこぴょこっ! 「……ツカサ、ヒゲが」 「うっうみゃぁぁぁんっ!!」 でも、俺、虎には戻らなかった。 最終的には虎耳もしっぽも引っ込んだ、あ、それからヒゲも。 「親父、俺、自分が不安定すぎて怖ぇ」 夜明け前、台所のひんやりした床で並んで寝そべっていた親父に俺は問いかけた。 「これ、ちゃんと魔法解けてんのかな?」 ワイシャツにネクタイをしたままの親父は答える。 「虎になってもならなくても、ツカサは誰よりもかけがえのない僕の息子だよ?」 そう言って俺の頭を、なでなで、なでなで……。 ぽふんっ!! 「あ」 「……お~や~じ~」 まぁ、親父がいてくれるならなんとかなるか。

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