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俺様はしょくしゅ★-3
俺様はしょくしゅ、いっさい。
仁貝町にある一軒家の地下室に置かれた金魚鉢が俺様のおうち。
「ばべる、おなか空いたでしょう、おやつをあげるね」
こいつは俺様のくそおやじ、白衣を着て、細長い目にめがねをかけて、とても甘ちゃんくそおやじ。
俺様の好物ちりめんじゃこ、ばくばくばくばく、んまい。
「ぱんどら……お前、なんでこんな黒くなってんだ?」
あ? 誰だこいつ。
見たこともない色ばっか。
髪も、服も、きらきら、眩しい、外からやってくるあの光みてー。
「まさかタバコ突っ込まれたからか……?」
ぱんどら。
俺様の弟のなまえ。
弱虫くそぱんどら。
「ごめんな、ぱんどら」
きらきらした、こいつ、きれい。
こいつ、いい。
こいつ、ほしい。
ざばり。
「ぱんど……」
「ぐるるるる★」
水から掬い上げてから俺は気が付いた。
違う、ぱんどらじゃねぇ、こんな犬みたいな鳴き声じゃなかったし、やっぱ色が違い過ぎる、サイズは同じだけど真っ黒だ、それになんか……よく見ればイボイボが……。
気づいたところで時すでに遅し。
俺はぱんどらとはまた別の触手に襲い掛かられ……。
あーままー。
まま、来てくれた、やったぁ、やったぁ。
会いたかったの。
さみしかったの。
あれーあれー。
まま、そっちじゃないよー。
あーあーあー。
だめ、ばべる、にいに、あぶないよー。
あーーーーー。
ままーままーままー。
ぼく、ぴょんして、まま、たすける!
黒触手がぱんどらの兄だということを俺はその最中に知ったんだ。
「にいにーだめー」
へーぱんどらに兄ちゃんがいたのかー初耳だわー……って余裕こいてる場合じゃねぇ。
にゅるるっっにゅるんにゅるんっっ!
「ふぇぇっっふぁぅっいきな、ひっあっぁぅぅっ」
そっこー俺のケツに襲い掛かってきやがった黒触手。
ぱんどらと違ってイボつきで、下の服を引き裂くなりケツ奥までめり込んで、ぬりゅんぬりゅんぬりゅんぬりゅん、ぱない刺激つきで俺の内側を擦ってくる。
しかも逆さに吊るされてぐるじぃんだよ!
なんつー凶暴兄貴だよ、こいつ!
なんか昔の映画……犬神家みたいなポーズで黒触手に犯されてヒーヒーしていたら……どっからかやってきたぱんどらが擦り寄ってきて。
完全に下向いていた俺の頭を持ち上げてちょっと楽な姿勢に変えてくれた。
いや、まー有難いんだけど、早いとこ兄貴を何とかしてくんねぇか。
「ままーこーへー」
「あ、ぅ、ぱんどらぁ……っぅぁっケツの兄貴っなんとかしてくれッ」
「ばべる、にいに、あっちいけー」
「ぐるるるるッ!」
「ぎゃあっ締まる締まるッ!」
下手に兄弟触手が争ったら俺に絡みついてるヤツまで力んで締められる、やべぇ、窒息死だけはマジ勘弁!
空中で黒触手に囚われて、兄と争うと俺が苦しいことに気が付いたお利口さんぱんどらは、甘えることに切り替えたよーだ、上半身にぬるぬる絡みついてきて。
包茎を器用にくるくる剥いて、しこしこ、しこしこ、チンコをしごいてきて。
服の中にずぼっと突っ込まれたヤツが乳首やヘソをぬるぬるぬるぬるしてきて。
「ぼくもーぼくもー」
おばかぱんどら、すでに兄触手が二本にゅっぷし捻じ込まれていた俺のケツ穴に……弟触手を一本捻じ込んできた。
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