111 / 195
【蜥蜴】いいえ、それは交尾ではありません/トカゲにんげん×ショタ
■小スカ・メリーバッドエンド注意
自宅マンションの近くにある稲荷神社の境内でミヲは一匹の蜥蜴を見つけた。
賽銭箱へと続く石段にぺたりと張りついていた、まだ子供らしき小さな蜥蜴の尻尾をそっと慎重に摘んで、掌に乗せてみる。
幼い手の上で幼い生き物はただじっとしている。
指先で軽く突っついてみるともぞもぞと動き、頭を擡げる。
黒と濃い紫の中間にある色合いは木洩れ日の中で美しい艶を帯びていた。
こんなに綺麗な生き物をミヲは初めて見た。
ミヲは、その蜥蜴の子供を拾って帰ることにした。
小学校四年生のミヲの両親はどちらも多忙で滅多に家にいない。
だからミヲは誰に咎められることもなく、ダイニングテーブルに蜥蜴をぺたりと乗せ、そのすぐそばでコンビニで買ってきたご飯を食べ、宿題をすることができた。
平日は念のため学習机の引き出しの中に彼を丁重に仕舞って登校する。
駆け足で下校して、また丁重に引き出しを開け、じっとしている彼の無事を確認する度、ミヲは一安心するのだった。
ああ、そうだ。
まだ名前をつけてなかったや。
「ボクはミヲ。お前の名前は……どうしようか?」
無垢なる瞳を輝かせてミヲはダイニングテーブルの上で大人しくしている彼に話しかける。
ミヲが彼を拾った日は霜月の十五日だった。
ミヲは彼を十五 と名付けて、より、可愛がるようになった。
一度だけズボンのポケットに入れて学校へ連れていったのだが、クラスで一番イタズラ好きのユウト君に見つかって大いにからかわれ、やはり引き出しに仕舞うようにした。
「ねぇ、十五。お前、おっきくなったね」
ダイニングテーブルに乗せた両腕に顎をくっつけ、ミヲは、細くしなやかな十五を指先で撫でる。
十五の皮膚は硬い。
きめ細やかな鱗の感触はひんやりしていて気持ちがいい。
するりと伸びた尻尾は綺麗で華奢な手脚は可愛らしかった。
先週に拾ったときよりも一回り大きくなった彼にミヲは笑いかける。
「ずっと十五と一緒いたいな、ボク」
十五はどんどん大きくなっていく。
上の引き出しに入れていたら尻尾が隙間から飛び出すようになり、一番下の広めのスペースを持つ引き出しへ仕舞うようにしたのだが、そこもすぐに手狭となったので、ベッドの下へ彼を隠すようにした。
忙しい両親は十五の存在に全く気づいていない。
十五って普通のトカゲじゃないのかな?
一体、どれくらいまで大きくなるのかな?
真夜中だった。
ベッドで寝ていたミヲはいつにない肌寒さに目を覚ます。
寝惚け眼で薄暗い天井をしばし見上げ、何気なく自分の体を見下ろしたら、布団と毛布がなく、パジャマのズボンと下着が足首までずり落ちていた。
十五がベッドの上にいた。
ベッド下が今の彼の住処となっているのだが、いつの間にかそこから這い上がり、ミヲの足元にいた。
赤紫の長い舌が伸びてきたかと思うと太腿をちろりと舐めた。
「十五、遊んでほしいの?」
ミヲはくすくす笑って、上体をやや起こし、十五を眺めた。
中型犬くらいのサイズとなった十五は薄闇の中でもその肢体を黒く煌めかせている。
長い舌がちろちろと内腿を舐めるものだからミヲは小さな声で笑った。
「十五、くすぐったい」
ざらざらとした舌はやがてミヲの陰茎に届いた。
まだ幼い陰茎をぺろりと舐め上げる。
何だか、くすぐったいというより、ムズムズするその感覚にミヲは首を傾げた。
その妙に甘ったるい感覚が恋しくて左右に足を開く。
十五は白いシーツの上をのそのそと移動するとミヲの片足に乗り上がり、長い長い舌をミヲの陰茎にゆっくりと巻きつけた。
舌先でくりくりと尿道を弄くり、時にきゅうきゅうと棹を締めつける。
ムズムズする。熱い。汗。
これって何だろう?
冷えた夜気に温まりゆく下肢を曝してミヲは唇を噛む。
声が出てしまいそうだ。
リビングにいるお父さんお母さんにばれたらいけない。
十五が見つかっちゃう……。
「あ」
ミヲは驚いた。
十五の舌が二つにぱっくり分かれたのだ。
一つはミヲの陰茎を緩々と刺激し、もう一つは、ミヲのパジャマの内側へと潜り込んできた。
滑々とした柔肌の上を、臍を、脇腹を、乳首を、ねっとりと舌が這っていく。
「ふぅ……ん」
ミヲは指を噛んだ。
鼻腔から掠れた呼吸が抜けていく。
パジャマの下を潜り抜けた舌先が襟元を持ち上げて目の前までやってきた。
ミヲは何度も瞬きする。
噛んでいた指にぴちゃりと巻きつき、口元から離すと、下唇を何度かなぞって、口腔へと入ってきた。
「ん」
細長い舌なので口腔が塞がることはなく呼吸はできる。
ヌチュヌチュと濡れた音を立てて唾液を掻き回された。
パジャマの下では長い舌裏が巧みに蠢いていて、陰茎に絡みついた舌は睾丸まで舌尖で擦り上げていて、ミヲはぶるりと身を震わせた。
おしっこ出そう……。
「十五、ちょっと待って……ボク、おしっこ行きたい……」
ミヲがそう言うなり、二つに分かれていた舌はするりと小さな体から遠ざかり、再び一つに戻って彼の口の中へと。
しかし片足に乗り上げた体はそのままで、さらに、十五はミヲへと伸しかかってきた。
「十五?」
彼はぱっくりと口を開けて色鮮やかなピンク色の内側を覗かせたかと思うと、ミヲの股間にかぶりついた。
「ひゃあ……っ」
ミヲは慌てて口を塞ぐ。痛みはなかった。ただただ驚いて、股間にかぶりつく十五を見る。
彼はぬるぬるした生温かい口内でミヲの陰茎を包み込み、下顎を使ってしゃぶってきた。
尖った舌先でほじくるように尿道に触れてくる。
ミヲは声を殺して全身をひくつかせた。
そのまま、十五の口の中に、我慢できずに放尿した。
狭いトイレの個室ではない、自室のベッドの上で寝そべったまま、ミヲは十五の喉奥に排尿しきってしまう。
後ろめたさと同時に湧き上がったのは癖になりそうな解放感。
ミヲは少し汚してしまったシーツをティッシュで拭き、重たい十五をベッド下に戻すと、また眠りについた。
ともだちにシェアしよう!