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【黒虎】おすふぇろもんではらませて/創作獣×リーマン
近いような遠いような未来。
中小企業の平社員、小松原 は家族旅行に出かける部長からペットを預かることとなった。
黒虎 という、名前に虎はついているものの黒豹によく似た、それはそれは珍しい獣だ。
性格は非常に大人しく温厚で人に危害は加えないという。
「とはいっても、やっぱり怖いよな」
ストレスになるからリードはしちゃだめ、と部長からお達しがあり、小松原は止む無くマンションのワンルームで黒虎を放し飼いにしている。
隅っこでしなやかな巨体を寛がせた黒虎。
べろんべろんと毛づくろいしていたかと思えば大きな欠伸をする。
間接照明に牙がぎらりと光った。
「ひっ」
小松原はベッドの上でクッションをぎゅっと抱いて縮こまった。
これは、しばらく安眠できそうにないな……。
翌日、会社から帰宅した小松原はどきっとした。
ドアを開ければ黒虎の「ジェシカ」が玄関までお出迎えにきていたのだ。
「た、ただいま、ジェシカ」
おっかなびっくりに頭を撫でればジェシカはぐるる……と喉を鳴らした。
漆黒の美しい肢体は高級毛皮のような手触り。
サーモンピンクの舌でぺろぺろと掌を舐めるジェシカを見下ろし、小松原は、ちょっと可愛いかな、と警戒心を解いた。
が、安堵していたのも束の間。
「ちょちょちょっジェシカ!?」
長寿として百年生きると言われる黒虎の発情期に、運悪くも、居合わせてしまった小松原。
擦り寄られ、押し倒され、のっかかられて。
間近に金色の鋭い双眸に見下ろされて、食べられる、と本気で思った。
そんな小松原のほっぺたをべろべろ舐め始めたジェシカ。
発情期だとは夢にも思わず、小松原はただ、目を白黒させる。
「甘えたいのか? 構ってほしいのか?」
床に頭を打ちつけて痛みに眉根を寄せながらも、小松原は何もわからず、とりあえずジェシカを撫でる。
するとジェシカは自分を撫でる小松原の手をべろべろ舐めた。
腕時計をつけたままの手首、ワイシャツの合わせ目から覗く鎖骨、首筋も、丹念に舐めまくる。
あっという間に露出していた肌の部分がジェシカの唾液塗れになった。
「……なんか……へんだ……」
小松原の息が荒い。
体が勝手に火照り、頬も紅潮している。
黒虎の性フェロモンにもろにやられたようだ。
「熱でもあるのかな……ジェシカ、頼むから退いてくれよ……」
依然として状況がわかっていない小松原は、覆いかぶさるジェシカを退かそうとする。
巨体のジェシカはびくともしない。
爪を引っ込めた前脚で小松原の胸を押さえつけ、逃げ出さないようにしている。
その前脚が服伝いに移動していったかと思うと。
スラックスを履いたままの股間に宛がわれた。
希少種である黒虎の性フェロモンに酔わされて勃起していた小松原は「ひっ」と短い悲鳴を上げる。
軽く引っ掻くようにされると、ぶるっと、肢体を震わせた。
ど、どうしよう、気持ちいい。
これって疲れマラってやつか?
魅惑の性フェロモンで理性が緩んでしまった小松原、性的好奇心に促されるがまま、自らベルトを蔑ろにすると。
ホックを外し、ファスナーを下ろしきって、パンツをずり下ろした。
びょんっと飛び出た小松原のペニス。
ジェシカは、何の躊躇もなく、サーモンピンクの長い舌で。
べろんべろんと舐め出した。
「あ……どうしよう、こっこんなこと……っだめなのにぃ……きっ、きもちいい……!」
ネクタイをしたままワイシャツを乱し、小松原は、床の上で身悶える。
ざらついた舌端で、根元から亀頭にかけて、隈なくべろんべろんされて。
「あっ……だめぇ……いっ、いっちゃう……!!」
呆気なく射精してしまった。
……部長にばれたら殺される。
いや、それよりも、ジェシカになんてことを、俺は……。
一度達したことで少し落ち着いた小松原は、床に散った精液をぺろぺろしているジェシカの頭を撫でた。
「ごめん、ジェシカ、ひどいことさせちゃったな」
ジェシカの性フェロモンのせいで下肢が暴走したことを知る由もない小松原、ただ罪悪感に打ちひしがれて、獣に謝る。
ジェシカはぺろぺろするのに集中していて綺麗に無視している。
「……とりあえず風呂入ろ」
肩を竦め、小松原がジェシカに背を向けた、その瞬間。
ぼすんっ
目の前のベッドに思い切り顔を打ちつけた小松原。
慌てて振り返ればジェシカが今度は背中に前脚を乗っけていて。
そのまま、脱げかかっていたスラックスをずり下ろし、中途半端な位置で引っ掛かったパンツはそのままに。
尻をべろべろやり始めた。
「わわわわ! ちょっジェシカ! すとぉぉぉっぷ!! 汚いって!!!!」
喚く小松原を余所にジェシカは熱心に長い舌を動かす。
閉ざされたアナルをざらざら舌端で解すようにしばし舐め続ける。
「あ……お尻、獣になめられて……どうしよぉ、感じちゃうぅぅ……」
またも性フェロモンの虜となってよがる小松原。
ベッドにしがみつき、床に両膝を突いた彼に、ジェシカはのしかかる。
自分もベッドに両前脚を突かせると、下肢を、ぴたりと密着させる。
ジェシカの獣男根は成人男性の一般サイズを遥かに超えていた。
黒々と艶めく、生身の、猛々しい肉棒。
唾液でたっぷり濡らしたアナルにずずずずず…………と沈められていく。
「えっえぇぇぇぇ……っこれ、ジェシカの……えええええッ……!?」
肉粘膜を割って入ってきた昂ぶりに小松原は目を見開かせる。
が、身を繋げたことでさらに性フェロモンが押し寄せてきて、拒むどころか、その目をとろんとさせて。
ジェシカに身を任せてしまった。
「ひっぃ……! あっあっあっ……すごいぃぃ……!」
涙と唾液で顔を濡らして小松原はシーツにしがみつく。
その背後で巨体を延々と揺らめかせるジェシカ。
小松原の尻から太腿、膝上に引っ掛かったままのパンツまで、ぐっちょり濡れ渡っている。
それもそのはず、ジェシカは、射精しながら動き続けているのだ。
種の本能で種づけを成功させるために小松原を孕ませようとしているのだ。
「う、うそだろ……っ……獣に射精されっ……と、とまんなっ……お腹いっぱいになっちゃうぅ……っ」
自ら腰をくねらせて交わりを強め、怒涛の射精ピストンに狂う、小松原。
巨大なる獣男根は濡れそぼつ雄膣の奥深くまで及んでは子種を注ぐ。
長い尾をゆらゆらさせながら、一切速度を緩めず、激高速ピストンを繰り広げるジェシカ。
時にワイシャツ越しに小松原の振動する背中を舐めたり、耳を舐めたりして、小松原を気遣う。
「はっ……はっ……はらんじゃぅぅっ……お、男なのにぃぃぃ……っおれっっ、はらんじゃう……!!」
小松原のペニスも射精を繰り返している。
結合部から洩れ出したジェシカの獣スペルマと混じり合って、水溜りの如く床に広がりつつあった……。
部長が帰ってくるのは一週間後だった。
「あっあっ、ジェシカぁぁっ……もっとぉっ……おれに……っちょぉらぃ……っ」
開脚した両足を自ら固定して大股開きとなった小松原に、ジェシカは、獣男根をずんずん打ちつける。
「あひぃぃぃ……っ赤ちゃんできちゃぅぅぅ……!!」
精液を溜め込んだ小松原の腹は、孕んだかのように、それはそれは大きくなった。
そして部長が帰ってくる前日のこと。
「きゅぅぅぅぅぅん!!」
「……う、うそだろ……本当に孕んで産んじゃったよ、俺……」
ジェシカに擦り寄られる中、黒虎の子を産み落とした小松原。
ぺちゃんこになった腹の上で、それはそれは可愛らしい漆黒のジェシカジュニアを抱き、やっと性フェロモンから解き放たれて理性を取り戻した彼は、苦笑するしかなかったのであーる☆
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