ジェラルドに初っ端から押し倒された小松原。 慌てて起き上がろうとしたら、しなやかながらも力ある脚で問答無用に床に押し返された。 仰天している小松原にずいっと覆いかぶさると、ジェラルドは、肉厚の長い舌で縦横無尽に顔を舐めてきた。 「ちょ、ま、待って……こっこらぁぁ……、……あ……っ」 忽ち黒虎成獣のむんむん性フェロモンを浴びせられて小松原はとろんとしてしまう。 熱いざらついたサーモンピンクの舌で唇をしつこく舐められると。 「やっ……あん……っ」 紛れもない喘ぎ声が。 「いや、だ……っこんなの……俺、やだ……！！」 やだ、と言いながらも小松原の股間はあっという間に劇的変化を来たした。 ジェラルドはぐるる……と弟とそっくりな唸り声を出す。 ボクサーパンツを盛り上げるペニスを布越しにべろんべろん舐め始めた。 「ひ…………！」 小松原は床の上で大きく仰け反る。 どくんどくん心臓がうるさく脈打って、全身がさらに発熱し、特に股間がぎんぎんに火照った。 べちゃべちゃとはしたない音を立てて漆黒のジェラルドは布越しに小松原のペニスを舌で貪る。 一舐めが濃厚なる強い刺激をもたらしてくる。 舐められているというより、手で触れられているにも等しい。 ぬるぬるした掌でペニスを弄ばれている感じだ。 「やっやだーーー……！！」 小松原のパンツはジェラルドの唾液と自身のカウパー汁でもうぐしょぐしょだ。 「あ……っあ……っジェシカのお兄さんに……感じちゃうなんて……」 股間に顔を埋めたジェラルドを懸命に突っ返そうとしていた両手は、今や床の上できゅっと硬く拳を握っていて。 どんどん汚れていくパンツを脱ぐ余地もなしに、ただ、淫らな舌に着実に追い込まれて。 ぞくぞくぞくぞくぞくぞく 「ひあああ……っも……っだめ、っ……！！」 床上で小刻みにのたうちながら小松原は射精した。 パンツにどぷりと放たれた精液がじわり、染みを濃くする。 ジェラルドは獣ふぇらをやめない。 小松原が放った精液の味を確かめるように、まだ、パンツ越しにぬっちゃぬっちゃ執拗に舐め回してくる。 「ひいん……！！」 びちゃびちゃパンツを今すぐにでも脱いでしまいたい小松原。 直接、射精したてのペニスに獣ふぇらしてもらいたくて堪らない。 でも、一方で。 最愛なる夫ジェシカへの罪悪感が胸の内にあって。 「あっあっ……やだ……どうしよっ……んあ……っあん……ああ……っ」 どっちつかずの心で悶絶する小松原。 すると、やはり弟に似て器用なジェラルドは。 前片脚で小松原のびちゃびちゃパンツを脱がそうと。 「ああ！　やっぱりだめ！！！！」 罪悪感が勝った小松原、慌ててパンツを脱がされないよう引っ張った。 するとジェラルドは不服そうな眼差しとなり、また、小松原の顔をべろんべろん舐めまくってきた。 首筋や耳元も熱心に。 ワイシャツ越しに乳首まで。 黒虎性フェロモンに小松原はくらくらする。 口の中まで、まるで特濃ディープキスされるように、舐め回されて。 下半身がじんじん疼いているのがわかった。 アナルがひくひくして、熱くて硬い獣男根をほしがっているのも。 いったばかりのペニスがすっかり回復していることも。 「やっ……だめ、だめっ……ジェラルド、だめぇ……」 それでも小松原は嫌々と首を左右に振り続けた。 きぃぃぃ………… 微かな音が聞こえた方へぼんやり視線を向けてみれば。 前片脚で鍵のかかっていなかったドアを開けた、夜の闇に同化してしまいそうな、美しい漆黒の獣が。 「ふぁ……ジェシカ……か？」 「わぁぁ！　だめ、喧嘩すんな！！　こらぁぁ！！」 「グルルルルル！！」 「ガルルルルル！！」 「やっやめろってば！　ここでお前らが喧嘩したら部屋が滅茶苦茶になる！　俺、マンション引越し決定になる！！」 小松原の必死の制止を聞き届けた夫のジェシカ、裂肉歯を剥き出しにして上げていた咆哮を自らやむなく止めた。 兄のジェラルドはそんな弟をぎろっと睨んで、しばし、グルグル剣呑に唸っていたが。 最後にちらりと小松原を見、ぷいっと、夜の闇へと去っていった。 「……はぁ……引越しは免れた……」 いや、そんなことを心配している場合じゃあない。 小松原はジェシカに改まって向き直った。 「ジェシカ、あのな、俺……、……」 ジェシカは小松原に擦り寄り、フンフン、その匂いを嗅いだ。 そして頬をぺろぺろ舐めてきた。 ぐるぐるぐるぐる喉を鳴らしながら。 強張っていた小松原の顔がふわふわほぐれていく。 「うん……俺も寂しかったよ、ジェシカ」 「あ……っはぁ……っあ、っぁ、ぁぁっ……っ」 ジェシカにのしかかられた小松原はテーブル上で甘い悲鳴を滴らせ続ける。 最愛なる獣夫ジェシカの獣男根がアナルを激しく行き来している。 久し振りの交尾だった。 「は……ッあなた……もっとぉ……もっときてぇ……」 愛しい妻の背中に乗っかったジェシカは屈強な腰を何度も何度も猛々しく振り仰ぐ。 狭い肉の壁を割っては巨大な獣男根でがっつり最奥を貫いてくる。 床に両膝を突いてテーブルにぺちゃんとうつ伏せになった小松原は自慰を始めた。 ジェシカにも、もっと感じてもらいたくて、ペニスを自ら刺激してアナル奥をきゅうきゅう締める。 逞しい獣男根が狭まる肉壁でぎゅうぎゅう搾り上げられた。 「あ、あ、ああああーーー……！！！！」 射精ピストンが始まった。 大量の子種汁を惜しみなく雄膣奥に注ぎながら、より激しく豪快に小松原を貫く獣男根。 激射精ピストンに喉を嗄らして喘ぎながらも、小松原は、はたと気がつく。 そういえば最近避妊薬の服用をさぼっていた。 また、あかちゃん、孕むかもしれない。 うん、それでいい。 俺、もう一回ジェシカのあかちゃん孕もう。 そんで、やっぱり、引っ越そう。 どっかの田舎で子供と伸び伸び暮らそう。 そんで、時々、ジェシカとジェンガとアベルにも遊びにきてもらおう。 「あん……っあなたぁ……もっと、もっと……俺のこと孕ませて……っジェシカのあかひゃん、また、孕みたい……っ」 ジェシカは小松原の真っ赤な耳をぺろっと舐めた。 しなやかな漆黒の肢体を揺らめかせてジェシカは種付け射精ピストンを小松原に。 涙と鼻水と涎で顔をぐちゃぐちゃにした小松原、ぎゅっと、目を瞑った。 「ジェシカ、あいしてる……だいすき……っっ！！」 ×年後 「あ、専務、こんにちは」 「やぁ、小松原君、また来たよ」 ど田舎で暮らす小松原の元を定期的に訪れる元上司、雑木林に囲まれた古民家前で深呼吸した。 「ここはいつ来ても空気がいいなぁ、ほら、彼も喜んでるみたいだ」 元上司は黒虎を一頭だけ連れてきていた。 ちょっと目つきの尖った、やさぐれた風の立派な成獣だ。 小松原は笑顔で彼の頭を撫でる。 「ジェラルド、こんにちは、ほら、三番目の甥っ子だぞ？」 小松原が腕に大事そうに抱いていた黒虎のあかちゃん、ティアラ(♂)を差し出すと、気乗りしない様子でとりあえずフンフン匂いを嗅いだジェラルド。 次に小松原へ擦り寄ろうとしたら。 すかさずジェシカが割って入ってきた。 古民家の縁側ではジェンガとアベルが仲よく昼寝している。 まぁ、つまり、小松原とジェシカ一家は仲良くみんなで暮らしているのであーる☆