言葉を発することができないジェラルドは代わりに行動でもって時岡に答えた。 「あ……あ、ん……ん……っ」 部屋着をすっかり乱した時岡。 その下半身に覆いかぶさるジェラルド。 すでに硬く熱く張り詰めた妻ペニスを舐めしゃぶっている獣舌。 ざらついた大きな舌が、あられもなく勃ち上がった肉芯にざりざりと纏わりついている。 獣のよだれと自身の先走った蜜で蕩けそうなほどに濡れそぼった時岡。 「あ……っ？」 ジェラルドの舌は胸元にまで訪れた。 器用な前脚でぐいっとシャツを捲り上げ、外気に露出された乳首に、ざーりざーり舌を這わせる。 「ん……っ、ジェラルド、く、ん……っ」 か弱い小さな突起を獣夫にたっぷり舐められて時岡は切なげに瞼を閉ざした。 シーツをきゅっと握りしめ、横を向き、ビクビクと下腹部を波打たせる。 胸底がジンジンと痺れるような刺激に目尻に涙が滲む。 我慢できずに浅ましげに腰を揺らめかせていたら。 自身に覆いかぶさるジェラルドの下肢で大いに発熱しきっていた獣男根と擦れた。 強靭で、雄々しく、天辺から根元にかけて尋常でない火照りを孕ませた肉棒と。 蕩けそうなくらい濡れ熟れたペニスが卑猥に縺れ合った。 どうしよう、これ、気持ちいいです……。 自分がとても……こう……み、淫らになっていくみたいです……。 黒虎の性フェロモンで頭がクラクラしてきた時岡は獣夫との擦り合いに夢中になった。 ぷっくり尖ってしまった乳首を未だ舐め攻めているジェラルドに抱きついて、グリグリ、ズリズリ、立派に聳え勃っている獣男根に何度も何度も妻ペニスを擦りつけた。 「あ、あ……もう、だめです……っごめんなさい、ジェラルドくんっ、もぉ……っあ……ん……！！」 時岡は一人先に達した。 逞しい獣男根に濃厚精液をびゅくびゅくと放った。 数ヶ月ぶりに解き放たれた妻の白濁蜜を真っ向から浴びて卑猥に濡れ光る獣男根。 恥ずかしそうにしながらも自ら足を開いて待ち侘びている時岡のナカに、ずぶずぶ、ずぶずぶ、重たげに沈んでいく……。 「あーーーーーー……っっ」 はち切れんばかりに逞しく膨れ上がった獣ペニスが雄膣を隈なく擦り上げる。 肉壁を容赦なく掻き分け、問答無用に拡張し、深く深く痕を刻みつける。 「あっあっ……くふ……ぅっ……んっんっんーーーー……っや、ぁ……ジェラルドくんの、熱くて大きいの……っお腹の、こんな深いところまで……来てます……」 念入りに腹底を小突かれてビクリ、ビクリ、時岡は身悶えた。 さらに巨躯を低くしたジェラルドは妻の汗ばむ首筋を甲斐甲斐しく舐めてやる。 自分が所有している雄膣をしっかり愛してやりながら、喉笛も、耳も、顔中、いとおしげに舐め尽くした。 濃厚なる性フェロモンに酔う時岡に獣夫は口づける。 口内にまで及ぶディープなキス。 今は息苦しさも心地よくて時岡はジェラルドに唇を委ねた。 「んぶ、ン……っんぅぅ……ンぅぅんんぅ……っんぷ……ぅ……っ」 黒虎の種付け本能がこれでもかと高まってくる。 所有する雄膣に氾濫するくらい注ぎたくて注ぎたくて堪らなくなる。 しかし本能に左右されない理性もつジェラルドは。 愛してやまない時岡から獣男根を引き摺り抜いた。 引き摺り抜いた瞬間、屈強なる獣ペニスから迸った獣スペルマ。 まるでマーキングさながらに妻に降り注ぐ。 紅潮していた肌身が特濃種汁であれよあれよという間に染まっていく。 「あ、あ、嘘……すごい、こんなに……いっぱい……？」 正にびちょ濡れになった時岡。 性フェロモンにヤられていながらも普段の癖で眼鏡に跳ねた獣汁を無意識に拭き取ってレンズを綺麗にする。 もちろん一度や二度じゃあジェラルドの欲望は満たされない。 時岡をごろんと腹這いにし、長い尻尾で虚空をピシャリと打ち、お次は後ろから。 黒虎の巨躯に伸しかかられ、愛情たっぷり貫かれて、時岡の緩みがちな唇からは甘い声音が途絶えない。 「あぁんっ……あんっ……お尻ぃ……とけちゃぅ……っジェラルドくん……ジェラルドくん……っ」 恐ろしいくらいの快楽にゾクゾク震えている背筋をジェラルドは美味しそうに舐め上げた。 軋み続けるベッド。 絶え間なく紡がれる吐息で熱せられていく空気。 「は、あ、あ、あ、あ……っらめ、ぇ……っいっちゃぃます……ッッ」 獣夫による過激ピストン運動に時岡は再び絶頂した。 ぎちゅぅぅぅうっと雄膣に搾り上げられたジェラルド。 悶えよがる時岡の背後で金色の眼を険しげに尖らせ、鼻頭に皺を刻み、一気に勢いづいた。 「やんっっ……ジェラルド……！！」 お尻をブルブルさせて己を呼号した時岡にジェラルドはクワッと目を見開かせ、そして。 がぶり、妻の首筋を甘噛みした。 うっとり喘ぎ続ける時岡のナカで限界寸前まで獣男根を追い詰め、そして。 時岡の背中に盛大にぶっかけた。 くっきりと青筋立てて荒ぶる超絶獣男根から大量種汁を心行くまで解放した。 裏表満遍なくマーキングされた時岡、その後も獣夫とデレデレデレデレ、夫婦水入らずタイムに溺れ尽くすのだった……。 「わざわざこんな奥地にまで来てもらってすみません、先輩！」 「うわっ……あ、いいえ、昨日は小松原君に来て頂きましたし」 日曜日の午後、時岡は珊瑚を迎えに、イノシシ出没地帯ど真ん中である小松原の家までやってきた。 お客さんがやってきて喜ぶジェシカ一家に出迎えられたものの、本当はまだ動物嫌いが克服できておらずちょっと怖気づく時岡。 旦那様のジェラルドだけが例外なのであーる。 「珊瑚ちゃん、そりゃーもうイイコでしたよ」 その時、時岡の車のバックシートからジェラルドが華麗に飛び出してきた。 ジェンガ・アベルの甥っ子兄弟による構って攻撃を無視し、小松原がティアラと共に懐に抱いていた珊瑚を地面に下ろしてやれば瞬時に咥え、あっという間に車へと持ち去って行った。 「ジェラルド、珊瑚ちゃんにデレデレですね」 「な、何だかすみません、小松原君」 「いえいえ……あれ、戻ってきた？」 バックシートに珊瑚を運び終え、次は時岡の元にやってくると、その服の裾をぱくっと掴んで有無を言わさず車の方へ引っ張って行こうとするジェラルド。 「ジェラルド、時岡先輩にデレデレですね」 部下の言葉に眼鏡まで真っ赤にしそうになる時岡。 いやはや、ジェラルドはとってもツンデレなのであーる☆ おわり☆