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ハレルヤ★触手でメリクリ!聖夜に卵産みつけ!おまけに絶頂産卵!?/触手×不良サンタ←糸目執事
聖なる聖なる夜、不良サンタの公平 はブチブチ文句を垂れながら徒歩でプレゼントを配り歩いていた。
「最後はどこだ? なんか山ん中来ちまったし、暗くてよく見えねーよ」
自分担当のプレゼント配達先が赤丸で囲まれた地図をサンタ一族の頭領から渡されていたにも関わらず、林の中をぐるぐる迷っていた公平だが。
「お、ここか?」
雑木林の奥深くにひっそり佇むその屋敷へ辿り着いた。
古めかしい洋館風の佇まい、立派なバルコニー、ズラリと並ぶ格子窓。
ご丁寧に煙突まである。
人里離れた淋しげな界隈、白い月に仄かに照らされ、凍てついた夜気を絡ませており、何とも怪しげだ。
公平は素直にゴクリ……と恐怖に喉を鳴らした。
「サンタの俺がビビッてどーすんだ、ガキがプレゼント待ってんだぞ、ここで逃げ帰ったら赤っ恥だ!」
不良ながらもサンタとしての誇りをちゃんと持っている公平。
ぐっと恐怖心を堪え、七つ道具を上手に使ってちゃーんと煙突から屋敷の中へと忍び込み、こども部屋を探して贅沢な調度品に彩られた屋敷内を抜き足差し足、歩き回った。
ちなみにだが。
公平は外灯一つない雑木林の暗がりの中で地図を上下逆さに見ていた。
「お、ここっぽいぞ」
この屋敷は昔からプレゼント配達枠から除外され続けてきた場所だった。
「広い部屋だな、しかも広間じゃなくてこども部屋にツリー飾ってんのかよ」
ここに人間のこどもはいないのだ。
いるのは。
「ん?」
にょろにょろ、にょろん
「んんんん?」
ぬるぬる、ぬるるるるん
「ええええええっ? ちょ、えっなにこれっえっ、うそだろ、おい、ちょちょちょっ、わ、わ、っ、んぎゃああああーーーーーーーー!!!!!」
「おぼっちゃま、何やら悲鳴が聞こえたようですが、また不審者でも来て、おや?」
この屋敷に仕える、いかにも執事、な服装をした糸目狐目の鈴木がこども部屋の扉を開いてみれば。
ボールや星などのオーナメントがたくさん飾られた立派なツリー、そこにバランスよく巻かれた電飾コード、赤、青、黄色、点滅する淡い光に照らされた、
「おや?どころの騒ぎじゃねぇよ!!このスットコドッコイが!!」
この屋敷に棲む触手に雁字搦めにされた、サンタ衣装をビリビリに引き裂かれた、悔しげ涙目の公平サンタさんがいた。
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