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この触手、痴漢です!!/触手×リーマン

がたんごとん がたんごとん いつもと変わらない朝。 満員電車に揺られて公平は会社へいつも通り出勤するはずだった。 しかし尻にふと覚えた違和感。 なでなでなで。 誰かが公平の尻を撫でている。 何が悲しくてアラサーの身で男に痴漢されなきゃならないんだ、マジで。 別に気持ちよくも何ともない、ただただ不快なだけ、いちいち注意して周りに注目されるのも面倒くさい。 うん、我慢しよう。 がたんごとん がたんごとん が、放置しておくつもりだった公平は度肝を抜かれた。 スーツの上を何やら這うものが。 触手が複数、にゅるにゅる、蠢いている。 なななななんだよ、これ!!?? 衝撃のあまり公平は凍りつく。 四方に迫る他の乗客は全く気づいていない。 公平の背後に立つ痴漢。 そう、その痴漢の左手は触手だった。 普段は袖口の内側に潜んでいるが、タイプの獲物を見つけると、こうして這い出てくるのだ。 右手でよく締まった尻をじっくり揉み上げながら、痴漢は、左手の触手をさらに公平へと這わせてきた。 ワイシャツのボタンの隙間から直接肌へ、器用なものはスラックスのファスナーを開けてボクサーパンツ上へ、もぞもぞもぞもぞ潜り込んでいく。 おいおい、ウソだろ、恐ろしく安っぽいAVじゃあるまいし。 青ざめる公平を余所に触手は好き勝手に体の上を這いずり回る。 乳首をちろちろと撫で、先っぽで突起をぐにぐにぐにぐに。 ボクサーパンツ越しに何本もの触手が男根や睾丸に纏わりつき、絶妙な刺激を与えてきた。 「ひぃ……」 思わず洩れた公平の声を聞く者はいない。 背後に立つ痴漢を除いて。 とうとう触手はボクサーパンツの内側へと滑り込んできた。 前から、後ろから。 何本もの触手が、男根が見えなくなるほどに、ぐるぐるぐるぐる巻きついてくる。 睾丸を絞り込むやつもいる。 尻穴をくすぐるやつもいた。 「や、やめてくれ……」 公平の背後で痴漢は冷たく笑う。 やめるわけが、ない。 ここからが本番だ。 男根に巻きついた触手達が淫らに蠢き始めた。 ボクサーパンツをずり下ろし、スラックスの中で、まるでピストンするように。 くすぐっていた二本の触手がとうとう尻穴にぬぷりと侵入した。 「ひっ」 人垣に挟まれながらも手摺りを掴んで仰け反る公平。 先端がぱっくり割れた触手に両方の乳首を甘噛みされて、下肢が、ぞくぞく震えた。 尿道に無理矢理突き入ろうとする触手までいる。 た、頼むからもうやめてくれーーーー……!! 必死の願いも空しく、ぐりぐりぐりぐりされていたかと思うと、ぬぬぬぬぬっと、尿道を押し拡げて細い管にまで侵入してきた。 「うぁ」 途端に迫りくる尿意。 だがこの場で粗相できるわけないし、触手に塞ぎ止められているし、どうにもならない。 相変わらず男根をしごくように蠢く触手達。 立っているのもままならない。 尻の方は前立腺地帯まで犯されて、ぬぽぬぽずぷずぷ、いいようにいぢくられていた。 このままだとおかしくなりそうだ。 普通に会社へ出勤するはずだったのに、こんなことになるなんて……。 「やめてほしい?」 不意に耳元で囁かれた声。 人垣が邪魔で振り返ることは叶わず、公平は、かろうじて耳をそばだてた。 「君はどうしたい?」 どうしたいって、そんなの……。 蠢く触手に性感帯を弄ばれて気が狂いそうで尿意というより強い射精感が下肢を支配していて……。 「い、いかせて……?」と、公平は痴漢におねだりした。 駅のトイレにて。 触手がぎゅうぎゅう詰まった個室があった。 「んぐぅぅんんぅっぅんっっ」 まるで触手の苗床のような。 車内のときよりも巨大化した肉色の触手、先端をペニスに変形させると、スラックスとボクサーパンツを足元までずり落とした公平を隅々まで可愛がっていた。 ずぷずぷぬぷぬぷ、前立腺奥まで捻じ込まれた触手は尻孔を緩々と行き来する。 細い触手は男根の根元にきつめに絡みついて、射精を防ぎ止めるのと同時に、尿道を拡張し、意地悪に小刻みに振動している。 巨根触手は公平の痙攣しっぱなしの男根にぐちゅぐちゅ擦り寄り、亀頭同士の兜合わせを強要していた。 「ひぐぅぅっぅっぅんぐんうっ」 触手攻めに公平は涎や涙を垂れ流す。 その隣の個室には例の痴漢がいた。 左の袖口から無数の触手が伸び、仕切りの上下の隙間から隣室へと伸びていた。 「まだまだいかせてあげませんよ、あしからず」 そう言って狐目の痴漢は笑った。 end

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