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第30話

「今、学年順位では、俺が一位、ミツルが二位だから…アイツが追ってこられないような、高いランクの大学に行って、一緒に居れる時間を増やそう」 アイツとは許婚の祥子のこと。 離れることが出来るなら、満と過ごせる時間も多くなる。 「勉強も頑張る。同じ大学に入る為に…」 満は久弥を見つめしっかり頷く。 久弥は最後の願いを伝えて満に改めて囁く。 「抱いても…いいんだよな?」 「……」 耳元で甘く囁かれドキリと心臓が鳴る満、そっと瞳を重ねて頷く。 「…待って」 それを確認して久弥は下に置いてあるカバンから、チューブ状のものを取りだしズボンのポケットに忍ばせる。 「…なに?」 満は気になって聞いてみる。 「うん…ミツルの負担を少なくするアイテム」 そっと微笑んで久弥は掛布団を避け、優しく満をベッドへ押し倒す。 昨日は暗闇で押し倒してしまったけれど、今はちゃんとお互いの顔が見えるから。 「…本当は、こういうことをする場所じゃないけれど…今日だけはいいよな」 そう軽く微笑んで言う生徒会長。 「うん…」 久弥に髪を撫でられ、唇を重ね… そして制服のボタンをゆっくり外されていく。 久弥の動きで次第に緊張が高まっていく満… 落ち着こうと、呼吸に合わせ、か細い息をつく。 そっと満の衣服をずらし、素肌に触れて囁く久弥。 「…ミツル、緊張してる?」 「……」 素直に頷く満。 はじめて久弥に触れられる、その感覚…身体が、火照るように熱くなる。 「…実は、俺も」 久弥は隠さず本音を伝える。 久弥にとっても、実際に人と肌を重ねることなど初めての事だから… でも…満を不安がらせない為に、久弥は出来るだけ紳士な態度をとれるように考えていたのに… 実際、満を目の前にすると、頭の中が真っ白になって、心の高まりだけが先走っている状態で… 「ミツル…」 久弥はそっと、離れ、自分のシワのないカッターを脱いで…満と素肌を重ねる。 「ヒサヤ…」 お互いの体温が伝わり…弾力ある久弥の身体の重みを感じる満。 そっと久弥は満と手のひらを合わせて口づけを試みてみる。 柔らかいキスに…トクン、トクンとお互いの手を熱い鼓動が支配する。 「…ずっと、触れたかった。ミツルに…」 久弥は繋いでいた手を解き、色めいた声でそう囁く… 「…うん」 お互いの温もりを肌で感じながら… 満は緊張で動きにくい指を…久弥の背中へまわす。 久弥は、慌てないよう自分に言い聞かせながら満の身体に触れ愛撫していく。 身体に口づけながら…そっと満の秘部へ触れていく久弥。 触れられて昨夕の感覚が蘇り…ピクっと身体を反応させる満。 ミツルは自分のそれへ触れられて、短く声を漏らす。 久弥の指の感覚に逆らうことなく熱くなる身を委ねていく。 優しく… 久弥は再び、くちびるへキスを落とし、続けて、満の綺麗な身体を愛しむように…深くくちづけをする。 片方の指で満の胸の先に触れ…愛撫していく久弥。 焦らないよう…大切に触れて、その感覚に短く吐息する満。 身体中が…緊張して、久弥の背中に回した手が微かに震える。 「…ミツル、恐い?」 そっと動きを止めて、優しく囁くヒサヤ…。 「…ううん」 はじめての経験… 一歩踏み出す時、それは…、ホントは…恐いけど。 久弥になら、任せていい… 静かに首を横に振る満。 「ミツル…」 久弥は華奢で柔らかい満の身体を、そっと抱き寄せる。 久弥は…満の身体を摩るように手を滑らせ… 満の下に着ているものを少しずつずらし、おろしていく… そして久弥は自然な流れで、もう一度…満の前へ触れさせていく… 満の秘部を優しく擦り細かく快感を促す久弥… その感覚に、抑えぎみな喘ぎ声と…短く息つくように喉が鳴る満… 満の反応に更に続けて指のハラで熱を煽る久弥… 「…ッ、ん」 久弥にソコを責め立てられ…じっとしていられない… 思うよう声をあげれないもどかしさが…身体中を支配する。 学校という閉鎖的場所… 知られてはいけない行為だから… 満の体温の上昇が微妙に伝わり、反応をかえす満の姿は、久弥の心を熱くする。 そっと…前に触れている指を後ろへ動かし…すぼみを中指でなぞる久弥… 「っ…」 はじめて触れられたバショ… 無意識に身体がビクっと反応してしまう… 「大丈夫、ミツル…」 やさしく背をさすり… 耳元で声をかけ… 満の恐怖心を除くように触れていく… 久弥は…満の緊張を解くように太腿の内側を静かに撫でる…

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