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第31話

満を見つめながら… 久弥は先ほどポケットに入れた潤滑用の液をチューブから少量取りだし…軽く指に馴染ませ… すぼみのまわりを潤すようになぞる… 「あっ…」 そんな秘部をいじられ、恥ずかしいような… 痺れるような感覚が身体を伝う満… より強く羞恥心が働き…久弥と瞳を重ねることができない… 久弥は満の顔や頬にキスを落としながら…右手で交互に前と後ろを優しく攻める… 「…ミツル」 大好きな人から与えられる…その快感に… 緊張していた身体も次第に慣れて…熱に流されて少しずつ解けていく… 満は…呼吸を早め、熱い吐息が久弥のこめかみあたりを掠める… 視線をさまよわせている満の頬に触れ… 名前を呼んで、瞳を重ね… 片足を曲げて足元に引っ掛かっているズボンと下着を抜かせるよう促す久弥… 「少し…力を抜いて…」 満の後ろの窪みを指で抑えながら…静かに囁く久弥。 「…はい」 満は健気に息をついて… 出来るかぎり…身体の力を抜く… タイミングよく指で…後ろを開き、中指を、ゆっくりナカへと進めていく… 「っん…、」 優しく奥まで挿入してくる… 思ったより痛みはなく… それよりも初めて内側から触れられる感覚に、快感よりも不快感を感じてしまう… 「ヒサヤ…っ」 久弥はその指を一度、第一関節まで抜いて… 人さし指を添えて…二本の指を窪みに入れていく… 「ッ…」 今度はピリっと背筋を走るような痛みが伝わり… 軽く顔をしかめる満… 「…ごめん、ミツル…」 久弥は満を見つめ謝りながら静かに指の進入をすすめる… 満がそれに無意識に抵抗し、久弥の指を入口がしめつける… 「硬くならないで…俺にまかせて…」 また緊張する満の身体をさすり口づけし… 安心感を与えようと声をかけるが… 「まって…」 つい口をついて言葉が出てしまう… ヒサヤの願いなら…どこをどうされようと、黙って従うつもりだったのに… 侵入してくる久弥の指が、動きが急に恐くなって…思わず言ってしまった… 「…ごめんなさい」 でも、自分が願ったことだから… 気持ちが追い付かないながらも、久弥を止める言葉を言ってしまったコトを謝る満… 「ミツルは…謝らなくてもいいよ。初めてこういう事をされるのは恐いと思うから…」 そう、優しく囁く久弥… 「っ…ヒサヤ」 そっと上目づかいに久弥を見つめ名前を呼ぶ… こんな自分にも…優しく接してくれるトコロが、好きになった一番の理由なのかもしれない… まだ久弥の二本の指が窪みを侵したまま… その部分から湧く熱を痛いほど感じながら満は…言葉をつむぐ… 「…僕は、自分カッテ…いろいろ…ヒサヤを、困らせる…」 呼吸がにわかに上がっていて… 息をつきながら満が伝える… 「ミツル…」 柔らかく否定する久弥だが… 満は無意識で抵抗してしまう気持ちを抑えようと…相手にこんなことを願う… 「ヒサヤ…Kiss…キスをしていて…ヒサヤとひとつになるまで…おねがい、だから…」 大胆な願いだが…唇をあわせて…瞳を閉じている間なら… その瞬間を過ごすことができると思うから… 久弥にこれ以上、余計な気をつかわせたくない… それに…くちづけを続けることで不安から抜け出せる気がするから… 久弥はそっと満を抱き寄せ… その熱く健気な願いを聞き入れる… 「ミツル…うん、わかったよ…」 優しく耳元で囁き…続けて。 「…ミツル、最初は辛いかもしれない…でも、出来るだけ負担をかけないようにするつもりだから…ミツルも難しいとは思うけど、リラックスして…怖がらないで…」 瞳を合わせて伝える… 「うん…大丈夫、ヒサヤ」 逃げずに受けとめれるように…再び瞳を重ね頷く… 後ろを埋めている二本の指の感覚にも時間が経ったせいか…大分慣れてくる満… 久弥は満の唇に、そっとキスを短く落としながら、指を奥へと進め… 内側の壁をおし広げる… 「綺麗だ…ほんとうに…」 ぽつりと紡がれる言葉… その深い緑色の瞳が自分だけを映している… 久弥は…それを想うだけで心の内側は熱く猛っていく… 「ミツル…」 久弥は制服のズボンから自分のをおもてに出して秘部に触れさせる… 久弥は…そっと瞳を閉じて、満の願い通り、くちづけを交わす… はじめは軽く… そして…舌を絡める深いキスへ… 同時に久弥は満の腰を片手で少し浮かせるように身体を引き寄せ、持ち上げる… そして、挿入している二本の指と親指を使い満のその先端を充てがえる… 「……っ」 満は…昨日触れた久弥の猛々しいものを受け入れるため…ソコに余計な力を入れないように努める… 久弥は…最終確認をするように、強めに満の口腔内へキスをすすめる… 満は久弥の背に回した手を肩へと引き上げ抱きつき… 久弥の進入を待つ…

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