「ミツル…」 キスの合間の呼吸と一緒に久弥は静かにもう一度、名前を呼び… 指と代わり…久弥を先から満の胎内へ…窪みを押し広げるように挿れていく… 「ッん…痛っ！」 入りぎわに脊髄をかけるような激痛がはしり…思わず身体を硬くする満… 久弥の背に赤い爪痕が滲む… 「っ…」 久弥も満に締めつけられ動きをとめてしまう… 「っヒサ、ヤ…ッ」 その痛みをやり過ごす為… 苦しい息をついて久弥にキスを求める満… 手で久弥の顔を寄せて…口づけする… 「ミツル、ごめんっもう少し…ッ」 満が苦痛を訴えているのが、間近に感じることが出来て…辛いキモチが胸を支配するけれど… 動きをとれるまで、自分をイれてしまいたい欲求を先行させ… 久弥は満の腰をさらにひいて、ぐっと奥まで想いを進め… 満のナカを久弥で埋め尽くす… 「…ぅ、あ…ッ」 深く入り込んでくる久弥… 痛みとともに内蔵を押し上げられるような感覚が満にリアルに伝わる… 下半身が痺れ…身震いしてしまう… 身体の密着度から…久弥のそれを全て受け入れることができたと… あらためて確信して、そっと唇を放し…瞳を開く… 「…ミツル」 静かに瞳があう… 久弥は熱い吐息をついて囁く… 「やっと、ひとつに…なれた…」 満と繋がることができて… そんなコトバが微笑とともに出る久弥… お互いの興奮の鼓動がソコを通して熱く伝わって… 「ヒサ、ヤ…ぁ、ァ…」 久弥は深く繋がりを残したまま…満の前を摩って促す… 後ろを満たす威圧感から、満のソレは前以上に反応を敏感にさせ… 早くなる呼吸の間から喘ぎ声が… 抑えようとしても…甘く漏れてしまう… 「…ミツル、動くよ…」 満の先を擦り攻めながら腰をひいて…徐々に満のナカで摩擦を求め前後へ動かしていく… 「ッん…、ぁっ…」 久弥が動く度に浅い鈍痛が伝わり…しかし、前を慰められる快感に流されて… 痛いとかキツいと感じることは少しだけ… もっと触れてほしいと…揺れる久弥の首筋へキスをする満… 「はぁ、ミツルっ…愛している…」 満は自分の与える快感を受け、後ろを貪欲にしめつけて… 久弥はさらに快感を求め強く激しく満の腰を揺さ振って、攻めていく… 「っン、ひさ、や…ぁっ」 身体中が下半身の痛みや快感に支配され… 訳が分からなくなる満… 自分が自分ではないような身体が浮くような感覚に、必死で久弥の背部にしがみつく… 繋がったバショを淫らなオトが漏れ…今おこなっている行為のソレを聴覚からも感じさせられ… その激しさに呼吸さえままならなくなってくる… 満は身体をまるめたような状態で久弥に貫かれ… 半分酸欠ぎみになり、クラクラして意識を失いそうな頭を必死で保ち戦っていた… 「ッんん、はぁ…ゃぁっ、ァぁっ」 ヒサヤに前を細かく扱われ…その刺激に、促されるまま… 満は熱いほとばしりを自分の身体や久弥の腹の上に出し尽くす… 憂いの喘ぎ声を聞きながら… 久弥もソレを追って、一段とキツく締めつけてくる満の窪みを深く詰めていく… 「んっ…みつるッ」 低く声にして… 久弥もようやく満の後を追って想いの猛を胎内へ解き放つ… 快感の余韻から… 荒い肩呼吸を鎮めるため… 激しい動きを休める久弥… 不意に、抱きついてきていた満の腕が、力を失い崩れ落ちる… 「っみ、みつる？…満！？」 慌てて久弥は満の名を呼んで、様子を確認する… 乱れた前髪のあいだ… 長いまつ毛が落ちて深緑色の瞳を閉じた満の姿… 「ミツル…」 そっと、頬に触れる久弥…