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第55話
「そうかな?ありがとう。でもミツルはすごく綺麗だから…俺とは違ういいものを持ってる、自信持てばいいよ」
「ん…」
短く頷き、その背中全体をタオルで摩る。
「ありがとう、あとは自分でするからミツルは湯船につかって温まってて…」
久弥は泡のついたままのタオルを受け取り、満に声かける。
「はい」
静かに頷いて、広い湯船の端にそっと浸かる。
「湯加減、大丈夫?」
残りを洗いながら満を気にして聞く…
「うん、あたたかい」
お湯にしっかり浸かりながら答える満。
「…良かった」
久弥も洗い終えて、満のもとへ行く。
「あ…、血が…」
満の横に入り…
その姿を見ると、お湯に当たったせいか…額と頬の傷から、少し出血している。
「ん?平気…」
満は気付いていないようで、首を傾げる。
久弥はそっと出血点を拭い少し抑えて止血する…
「…痛い?」
心配そうに聞く久弥…
「ううん…」
「本当に?」
「うん…大丈夫。気にしないで…」
久弥の前髪を後ろにとくように触れ…微笑む。
「ミツル…あとでちゃんと手当するから…」
そっと満を右腕に抱き寄せて…
ほんのり紅く染まった頬に口づける…
「ありがと…」
抱きしめられ、満は久弥の肩に身体を預け、その体温を感じる。
久弥は、すっと満の顎を片手で引き上げ、重なる澄んだ瞳を見つめ…
その唇に優しくキスを落とす…
満も久弥の背に腕を回し、抱きつきながら…
キスがしやすいように身体を寄せる…
「ミツル…」
何度か確かめるように優しいキスを落としたあと…
口腔内に絡む深く熱いキスを交わしていく…
「ン…っハァ、ッん」
口づけながら久弥は満の身体に触れていく…
左指で満の可愛らしい胸の突起を弄りながら…
右手で満の湯に浸かっている前へ触れ、竿を撫でて、先を擦りあげる…
「ん、ァ、ハァ…ン、ふッぁ…」
久弥の動きに…否応なしに呼吸が上がり、キスの合間に甘い喘ぎ声が漏れる満…
反応を返してくる満を愛しく見つめ、深く絡むキスを続ける久弥…
そして、自然な動きで、満の後ろのすぼみへと指を這わせ…
外側を撫でて…
「ミツル…」
一度、確認するように名前を呼んで…その後ろへ指を挿入していく…
「ぁッ…っん」
ぴくんと反応する身体…
やはりそこをいじられるのはまだ恥ずかしい満…
視線を下げて俯く…
「…好きだよミツル」
愛の言葉を耳元で囁き…
胸に触れていた左手で、満の頬に触れ…
久弥の方に向かせ…瞳を重ねる。
「ハァ…ア、…っ」
恥ずかしさと痺れるような快感で満は顔に熱があがるような感覚を味わう…
「すごく、可愛い…ミツル」
再びその唇を塞ぐ久弥…
右手の指は満のナカを広げるように出し入れし、奥へと、本数を増やしていく…
「んっ…ア、ヒサヤ…」
満は久弥の肩に回している腕の右手を解き…
湯の中で勃っている久弥の熱に触れていく…
「っ、ミツルッ」
満の動きにびくっと反応する久弥…
満から触れてくることが今までになかった為…驚く。
久弥からの刺激を受けながら…流されないよう久弥のそれを手で包んで摩る満…
熱く高ぶる感情…
2つの鼓動が速くなる…
久弥は触れてくる満の手指の感覚を、快感を受けながら…
左手で満の前も促していく。
後ろと前を同時に攻められ…快感に久弥に触れている余裕がなくなる満…
「ア、ぁ…ハァ、んっ」
久弥に触れていた手が緩む…
「ハァ…ミツルッ」
名前を呼んで…
浮力の働くお湯の中で…満の腰を引き寄せ…
大腿の間に身体を割り込ませていき…
久弥の想いの詰まったソレへすぼみを触れさせる…
「っ…ア、んンッ」
満と瞳を重ね…
グイッと腰を引き寄せて…満の胎内へ久弥を挿入させていく…
ナカを押し広げられる感覚に身震いしてしまう満…
息を詰めて…その瞬間を過ごす…
「ア、ッ…ハァ…」
満のナカは、柔らかく纏いついてくる肉壁に…キュッと締め付けてくる入り口…
想像以上に気持ち善くて…
熱い吐息が久弥からも漏れる…
「ぁ、ンッ…ヒサ、ヤ…」
そのまま、満を風呂の角にもたれ掛からせるように横にし…
口づけを交わしながら…
そっと腰に動きをつけていく…
「ん…ア、ぁ…ッん、ハァ」
揺さぶりながら…自分の快感を煽りつつ…
片腕で満を支え、もう片方の手で満の前を促していく久弥…
「ハァ…ミツル、ハァ…愛してるッ」
「…ヒサ、ッ、ハァッ…ン、ァッ」
次第に速くなる久弥の動きに…身体が浮いてしまわないよう、久弥の肩に両腕でしがみつく満…
久弥によりいっそう摩られ…ナカ激しく突かれ…
「ァ、アッ…ヒサ、ヤッ!」
遂に、久弥より先に白液を湯の中へ散らす…
その瞬間…くわえ込んでいる久弥をギュッと入り口で締め付ける…
「ンッ…ミツルッ…ハ、…ハァ、ハァ」
その刺激を直に受け…
久弥は腰を深く2、3度突き返し…
ビュビュッと勢いよく…
満のナカに想いを遂げる。
「…ハァ、ヒサヤ…」
ナカで爆ぜた久弥の感覚をリアルに受けとり…
脱力感と安心感が押し寄せるが…
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