「ん…ハァ、っ」 熱い口づけを交わしながら… 下半身に刺激を受け、足が崩れそうになる満に… そっと膝を折るように促す久弥… 「ミツル…そっちへ」 浴槽の端に掴まるように声かけ… 久弥に背を向けるような体勢に誘導される満… 久弥はそっと後ろから首筋にキスを落とし、背中から抱きしめるようなカタチで満と身体を密着させる… 「ミツル…」 そしてそのまま… 熱く猛っている久弥の芯を満のナカにググッと押し込んでいく… 「ァッ…んッ、ﾊｧ…ヒサヤっ」 緩く腰を奥まで揺らして…再挿入の快感を味わったあと… さらなる快楽を求め、後ろから小刻みに貫き始める久弥… 「ッ…ン、っァ、ア…ッ」 後ろから激しく揺さぶられる感覚に痺れるような快感が押し寄せる満… さらに…満の腰を支え、身体を打ちつける程深く… 満のナカを抉ってくる。 ナカを満たす液体がかき混ぜられ… 先ほど湯の中でかき消されていた淫らオトも… 久弥が動くたびに、漏れて…淫靡に聞こえてくる。 久弥の色めいた短い息遣いを耳元で聴きながら… その後ろからの激しい動きに、浴槽の端に掴まり痺れる身体を保たせる満… 「ァッ！ンんッ…」 不意に久弥が片手で前をギュッと握ってきた為、びくっと身体を震わせ… 激しく前後する久弥をキュッと締めつける。 「ッ…ミツルッ愛してる、離し、たくないッ…」 この綺麗なカラダを… 純粋なココロを… 絶対に、手離したくない… 「ヒサ、ヤッ…ア、」 その久弥の激しく熱い想いを身体全体で受け止める。 満の肩や首筋… 耳元に口づけしていきながら… 満の性感帯を、ナカから突き上げ… 外から指で扱き上げ… 「ッア…ンんッ」 促されるまま…止められず満は白液を散らし飛ばす。 「くッ…ンッ、っﾊｧ…」 快感の波も頂点に達し…満を追うように… その瞬間が満にリアルに伝わるほどの勢いで…熱い胎内へ想いを出し尽くす。 「ッ、ﾊｧ…ﾊｧ、ミツル…ありがとう」 久弥は上がった息を、抑えながら、満を後ろから抱きしめ… 感謝を伝える。 そして… 「大好きだ…」 その久弥の言葉を聞いて、何ともいえないくらい満たされた気持ちになる満… 「嬉しい…」 ぽつりと囁き返す。 愛されて… そして、 愛するひとを慶ばせることができて… こんなに自分の心が喜びを感じるなんて… 一年前の自分は知らなかった… 人の言動に左右されず常に完璧を求められていたから… 自ら周りと一線を引き、孤独になって… 気遣う相手なんかいない… 出来て当たり前。 そんな世界に喜びなどなかったから… 「久弥に逢えて…良かった…」 心からそう思う満。 貴方に出逢えたから…自分は変われた… 「俺もだ…ミツル」 愛しくて仕方ないそのひとを見つめ…そう優しく囁き返す久弥だった。 そうして… 久弥と満は、いままでにない大切な時間を二人でかみしめて――。 この夜…障害の大きさなど忘れてしまえるくらい熱く激しく愛し合った。 手探りだった二人の恋が、今では、言葉に乗せなくても通じあえるようになって相手のことを信じていられる。 風呂から上がり、満は久弥の布団へ二人一緒に横になる。 久弥の傍で休むことが出来る幸せを温かく思いながら、そっと身体を寄せる満。 久弥はそんな満を優しく抱き寄せ。 「…大丈夫？」 そう囁く、怪我をしているのに無理をさせたな。と含んで。 「平気……本当に、ココに泊まってもいい？」 「うん、でも明日は早く起こすから、母さんが起き出す前にミツルを送っていきたい」 母親や祥子に姿を見せられないから。 「一人で帰れるから、送らなくてもいい」 「そういう訳にはいかない、ミツルの事が心配だから、きちんと送っていくよ」 きっぱり言う久弥。 自分は平気なのだけど。 「うん。わかった」 ヒサヤの好意、温かく受け取る。 「ミツル、いろいろあったけれど、ミツルへの気持ちは告白した時と少しも変わりないから、いや、それ以上に愛しく感じてる」 久弥の告白。 自分の心のナカに……こんなにも深く入り込んできた、ただ一人のヒト。