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流れゆく日々 25

 所変わってここは小さな居酒屋。 サラリーマングループが大半を占めるなんの飾り気も無いこの店で、一見普通の『カップル』に見える二人がいる。 「んもうっ、愛理だけが女じゃねぇ!!」 拳を挙げ、涙ながらに絶叫する忍。 そうかと思えば、 「ねぇ紫苑もそう思うでしょ?ボクだって愛理のこと愛してたんだよ?」 今度はめそめそと泣き出す。 紫苑が呆れながら適当に聞き流していると、 「あー!!他人事だと思って呆れてるな?!紫苑トコだって気ィつけないといつそーなるかわかんないんだからねー?!」 今度は絡む。 「わかった、わかりました、だから今日はもうそろそろ…」 及び腰の紫苑に忍はますます手がつけられなくなる。 「何言うかーッ!今日はとことん付き合うって言っただろーがぁ!!次行くぞ次っ!」

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