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3.好きなのかもしれない 9

「可愛い声出すんだね」 本人は信じられないといった顔をしながら、壁にもたれたままズルズルと座り込んだ。 「立ってられないくらい気持ちいい?」 僕もしゃがんで柏木の顔を覗き込みながら言えば、焦った様子で僕のことを睨み返す。 「ちげーよ……ふざけんなっ、気持ち悪いんだよ」 「素直じゃないよね。こんなに先走りで濡らしまくってるのに」 すでに柏木のソコは彼から出た先走りでグチャグチャになっていて軽く扱くたびにビクビク震えている。 それなのに悪態付く君は、本当に素直じゃないんだから。 でも、それもまた可愛くて僕は手を動かし続けていた。 「やめろ…男なんか無理だ……」 「無理って試したことあるの?」 「あるわけねぇだろ! ……んっ」 くちゃくちゃと粘着質な音が響く中、僕に夢中になればいいと思う。 柏木とのキスは甘い。こんなに甘いキスなんかしたら僕はもっと欲張りになってしまう。 もっと違う反応がみたい。 もっと声が聞きたい。 もっと気持ちよくさせてあげたい……。 そう思ったら自然に柏木のものに口を近づけていた。 「おい…、やめっ……ろって…んぁっ……」 女のすら殆ど触ろうと思ったこともなかったのに、柏木のは逆に触りたい。そして柏木の甘い声が聴きたくて、その一心でねっとり舐めあげ喉の奥までくわえ込んだ。 「……んっ……ンあっ…───」 口の中でビクビクと今にも爆発しそうなものを舐めながら見上げると柏木と目が合う。 「待てっ…て、んっ…───」 「こんなにビクビクしてるのにやめてもいいわけ?」 「ふざけ、んなっ……あっ…ンッ──」 悪態付くくせに根元を扱きながら、先端に向かって舌を這わせると震えながら声を漏らす。 「体は正直なのにね。もうイキたいだろ?」 ほら、また君はかぶりを振った。 「嘘つきだね──」 熱くなった柏木のモノを一気に喉の奥まで咥えこむと、根元を手で扱きながら上下に頭を動かせばがくがくと足が痙攣し、跳ね上がる。 柏木はぎゅっと目を閉じて、拳を握りしめるながら、息を荒げて快感に耐えているといったところか。 そうしていると柏木のものが一瞬膨らんだように感じた。 もうイクんだと思い、一層激しく頭を上下させ一気に吸い上げる。 「ッ……!! あぁぁ…───っ」 するとビクッビクとしなった先端からは大量の白濁が口腔内に吐き出された。 それは特有の青臭さがあり、凄く熱くて。僕がそれをゴクリと飲み干すと、柏木は何か言いたそうだったけど、だるいのか壁にもたれ掛かったまま肩で息をしていた。

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