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6.溺れてしまえばいいのに 2

あまりにガツガツ食べたからか、千秋の唇の端にソースがついていた。 それが可愛いなと思って千秋の唇に触れると、あからさまに体をビクッと震わせたので思わず笑ってしまう。 「ソースが付いてる」 そして千秋の口の端に付いたソースを指で拭って舐めた。 僕の手が触れたとき何であんなにビクッとしたんだろう。 そんなに意識されちゃったら、また我慢できなくなってきちゃうんだけどな。 「千秋は子供みたいだね」 「バカにすんなよ」 「可愛いって意味だよ」 「バ、バカヤロウ。男に向かって可愛いとか言うな」 ほんとそう言って悪態つくとこも凄く可愛いと思うのに、千秋は不満そうなままオムライスを掻っ込んでいた。 そしてあっという間にオムライスを完食してしまう。 全く残されることなく綺麗に平らげられた皿を見ていると嬉しさと同時にスイッチが入る気がした。 「あー腹いっぱい」 皿を洗うのも煩わしくてそのまま流しに置くと、千秋の手を引いて自分の部屋へと向かう。 「ちょ……」 困惑した千秋に満足な説明もしないまま自分の部屋に入った瞬間、我慢できずに後ろから抱きしめてそのままベッドに倒れこむようにして押し倒してしまった。 僕もがっつきすぎだとは思うけど、はやく千秋を抱きたくて堪らなくなっていて、もう我慢できない。 「お、おい……」 「もう、我慢できない」 「はぁ? お、おい……」 まだ状況がよくわかってない千秋を組み敷き、そのまま深いキスを落とす。 「……ふぁっ……っ……」 千秋の口内に舌を絡めると部屋にクチュクチュと音が響き、舌先を舐めながら扱いて、吸ってとりこんだ舌に歯を立てた。 千秋はなんとか僕の舌から逃れようとするけど、僕は舌を絡ませたまま千秋のTシャツの中へと手を滑らせる。 そして、そこにある胸の突起に触れると千秋が声を上げた。 「んぁっ……」 体は強ばるも反応だけは素直で可愛くて、唇を離すと受けきれなかった唾液が口の端を流れた。 そのまま自分の唇の端を舐めとれば、目の前にいる千秋は顔を真っ赤をして僕のことをみている。 既に顔は近かったけど千秋を引き寄せて耳元で囁いた。 出来ることなら溶かしてしまいたい。 「千秋……好きだよ」 そして僕はそのまま耳を舐めあげる。 「……んっ…………っっ」 その舌を首筋に這わせながら鎖骨まで到達すれば、また千秋が身をよじらせた。 「……っ…待て……って……」 僕の舌に反応するようにビクビク体を小刻みにふるわせ、抵抗する素振りとは裏腹にどんどん僕を掴む手の力が抜けていくのがわかった。

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