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6.溺れてしまえばいいのに 5

中のイイトコロ、つまり前立腺を攻め続けると千秋の体はさっきからビクビクとはね続け、声も格段に出るようになってきた。 そして快楽に支配されはじめた千秋の体は、僕が手を休めるとその気持ちいい部分に擦りつけるように腰を動かしてくる。 多分、無意識なんだろうけど腰をくねらす仕草が色っぽい。 「千秋、気付いてる? 勝手に腰を動かして、やらしいな」 「うっ…あっ、んぁっ……あぁ」 びくびくと震え身をよじらせながら乱れる姿はやらしくて、僕はゴクリと生唾を飲み込んだ。 それはひどく妖艶で、目が離せなくなる。 もっと欲しがって欲しいばかりに、わざと一番感じるところを外して、うしろばかり弄ってみると、今度はしゃくりあげながらかぶりを振った。 それでも続けていると、千秋は小刻みに震えながら浅い呼吸を繰り返し、自身へと手が伸びていく。 もどかしい刺激に耐えかねてイキたいんだなぁって、千秋の行為を阻止するようにその手を掴み股間から遠ざけた。 「なん、で……っっ」 快楽に手が届かないと、千秋は涙目で訴えかけるように僕を見ていて。 本当に、どんな表情にも……煽られる。 可愛くて可愛くて堪らない。 「僕がイかせてあげるから」 僕は後孔の指を動かしながら千秋のモノを口に含んだ。 既に爆発寸前といった千秋のは口に含むだけで、期待からかビクビクとしなり舌を這わせて唇で扱くと甘い声を上げる。 「んぁぁっ、…はぁ、はぁ……んっ」 同時に中はうねって僕の指を締め付けながら快感を叫んでいるようにも思えるくらいで。 そして、強めに前立腺を擦り、吸いながら扱いた瞬間。 「んんっっ、──────っっ」 ビクビクビクッと千秋の下半身が大きく跳ね、口の中に勢いよく大量の白濁が流れ込んできた。 そして白濁が出続けている間も、しばらく体が小さく震えるようにビクつき、千秋は快楽で顔を歪めている。 そんな千秋があまりにも色っぽくて目を細めながら千秋の頭を優しく撫でた。 「気持ちよかった?」 すると千秋は、大きく肩で息をしながらコクっと素直に頷いて。 悪態つけないくらい気持ちが良かったのか、それが嬉しくて可愛くてたまらなくて千秋の髪にキスを落とした。 「可愛いね」 そしてまた千秋の唇に優しくキスをする。

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