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6.溺れてしまえばいいのに 6

そのキスの最中、軽く千秋の舌を吸い上げるように刺激すると千秋の中心部がまた硬くなってきたのに気付いた。 それは千秋自身も気が付いたようで焦っているのがまた可愛い。 嬉しい。僕のキスでこんなに感じてくれるなんて。 僕はにっこりと笑って、また千秋の後孔をほぐしていく。 「んぁっ、ぁぁっ…あぅ、ンっ」 それから千秋の後孔に徐々に指を増やしていき。 いつしかそこは、ぐちゃぐちゃと水音を立てながら僕の指を三本も飲み込むまでになっていた。 「千秋のココだいぶ柔らかくなったよ」 指を動かすたびに、びくびくと小刻みに腰は揺れ、もう痛みは無いらしく気持ちよさそうに歪む顔にまた煽られる……。 早く千秋の中に入りたい。 早く千秋を僕のものにしたい。 もう我慢の限界で千秋から指を抜くと、自分のベルトをはずして自身を千秋の濡れそぼった孔にあてがい呟くように言った。 「千秋……入れるよ」 「え? ……な、に……?」 千秋が聞き返した瞬間、僕は千秋の中へゆっくり自身を埋めた。 柔らかくなったそこは、ぐちゅりと音を立て僕のものをゆっくりと呑み込んでいく。 「ひっ……!? いっ、あっ…そんな……む…り、アッ」 意味を理解した千秋は声をあげながらも逃れようと腰を引こうとするが叶わず、また苦しそうに声をあげる。 千秋の中は、充分にほぐしたつもりだったが思った以上に狭かった。でも、とても暖かくて愛おしさが増した。 「んぁぁ…はぁ……あっ」 ローションを足しながら、奥へと進めていくと最初はキツイと思ってたが次第に慣れてくる。 押し進めては馴染むまで待ち、また奥を突く。千秋も苦しそうな声を出していたが、ゆるゆると動かすうちに良くなっていくようで、吐息まじりの声をあげはじめた。 「んぁっ、ぅあっ…んっ、あぁ」 「千秋の中、気持ちいいよ」 そういうと千秋の中がキュンと締まる。 嬉しかったのだろうか? それだったらいいのに。 もっと僕が千秋を好きなことをわかってほしい。 もっと、伝えたい。 好きな気持ちを流し込むように、入れながら千秋に深いキスをした。 「んっ──…っ、んぁ…」 そして唇を離すと、さらに腰を深く打ちつけた。

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