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10.切なくなるほど可愛い人 3

「もう、こんなになって……」 ズボンの上から触るとそこは既に固くなっていて、多分千秋は無意識なんだけど腰をくねらせる。 それがまた妖艶に見えた。 そんな姿を見せられて我慢なんかできなくて、ベルトを外すとズボンの中に手を忍ばせて直接千秋のモノに触れる。 そこはもう蜜が溢れ出していて扱けば簡単に水音が響いた。 「んっっ……んぁっ…はぁ……あっ」 ぐちゅぐちゅと音を立てながら弄っていたら手を伸ばし必死にそこから逃れようと腰を浮かせたりして、そんな様子も可愛いと思ってしまう。 でもそんな千秋はそこばかりに気を取られていて、凄く無防備にも見えた。 だから千秋の意識をそのまま下半身に集中させながら顔を近付けて、胸の突起に舌を伸ばし舐めたり転がしたり吸ったりすると、また声を上げて身体を強ばらせる。 でも、刺激するたびに千秋の感度が上がっていくかのようにビクビクと小刻みに体をしならせながら、とても気持ち良さそうに頬を赤く染めた。 「し、新藤…っ、んぁっ……」 「千秋、好きだよ」 僕の言葉にまで、反応するようにびくつくのを見てまた胸が熱くなる。 すると千秋は困ったように眉を寄せて息を吐いた。 「はぅ……あっ、あ…俺……おかし、い……あぁっ」 「なにが?」 「きもち……い、……から、あぁっ……」 前に千秋とこうなったときよりも格段に気持ち良さそうに喘ぎ叫ぶ千秋を見て、こうさせているのが自分だと思うと言い様のない幸福感が内側から僕を満たしていく気がした。 「千秋はおかしくなんかないよ」 僕に何もかも預けてほしい。 もっと素直に感じてほしい。 僕の気持ちも、肉体も、何もかも全て全て千秋にあげるから。 僕は千秋を見下ろしながら目を細め、千秋のモノをしごく手の速度を速めた。 「ひぁっ、あ…っ、んっ……待、て……っ」 「どうして?」 もうイキそうなくらいモノをビクビク震わせ、快楽に顔を歪めながらも千秋は僕の手を掴み力が入る。 でも、その手もゆるゆると僕が動かせばまた途端に力が抜けてしまうんだ。 「そんな…し、たら……出る、から……っんぁ!」

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