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10.切なくなるほど可愛い人 4

腰をガクガク震わせながらしゃくりあげる千秋を見て、目を細める。 千秋が気持ちよくなるようにしてるんだから当たり前だよ。 千秋のイク顔は何回でも見たい。 そう思うからゆるゆると扱き続けるも、千秋は最後まで抵抗するかのようにもがいた。 そんなイキそうになっているのにかぶりを振って、イキたいけどイキたくないような快楽の渦の中で浮かんできた涙が可愛くてたまらない。 もう楽になりなよ。 僕は微笑みながら千秋の耳元に顔を近付ける。 震えるその耳朶に唇が触れた。 「いいよ。イッて……。───…千秋」 囁いて軽くキスを落とし握っていたモノを扱きあげながら耳朶を甘噛みすると……。 「ああぁ……ッッ」 千秋は体をしならせながら僕の手のなかに白濁を吐き出した。 「……ん……っ……」 小刻みに震えながらも力が抜けた千秋は荒くなった息を整えるように大きく息をしている。 そして千秋のズボンの中から手を抜けば、僕の手には千秋の出した白濁がべっとり付いていていて、不意に千秋と目が合えばまた顔を赤らめた。 恥ずかしそうにして、可愛い。 千秋へ視線を流しながらペロッと自分の手を舐めれば青臭い独特な匂いと風味が広がり、少しだけかまをかけてみる。 「溜まってた?」 「う、うるせぇよ。バカにすんなっ!」 即座に言い返したのをみて多分、図星だと思った。 「馬鹿になんてしてない。ただ好きなだけ」 「お前のがバカだ……」 不機嫌そうに眉を寄せて、虚勢をはる千秋は本当に可愛い。 クスリと笑うと千秋のズボンを下着ごと抜き去って、手についた白濁を後孔に塗り付ける。 すると千秋はまた体を強張らせてかぶりを振った。 「んぁっ、待…っ、あっ……」 「さっきから待ってばかり。……でも、待てないんだ。僕も余裕がないから」 それを証明してあげようと、千秋の手をとり自分のズボンの中へと誘導する。 そしてガチガチになった自身を握らせれば、さらに千秋は頬を赤らめた。 「固すぎ、だ……っ、ンぁっ……」 顔を真っ赤にさせて僕を見つめる目は、すごく色っぽく見えて早く一つになりたくて堪らなくなる。 そしてサイドボードにいれていたローションを取りだし、それを絡ませた指をゆっくりと千秋の後孔へ沈めていった。

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