「忘れないで、千秋が僕をそうさせてるんだから」 「んっ、アッ……ふっ、……っ」 僕の声に反応するかのように後孔が締まり、狭い孔は更にきつくなった気がした。 前に僕のを受け入れてからだいぶ経つのでそこは閉じてしまっていたけど、ローションを纏わせた指をゆっくり奥へ進めると千秋は息を吐きながら身をよじらせる。 少し緊張して固くなる千秋の体をも解すように、記憶にある反応の良かった部分を擦れば甘い声が漏れだした。 「あ、あぁ……っ」 そこを重点的に攻めると漏れる喘ぎ声がどんどん大きくなり乱れる様子を見ながらローションを継ぎ足して更に攻め立てる。解すように中を擦ると、その敏感な部分を掠めるたびに腰を浮かし、枕やらシーツを掴みながら反射的に逃げようとする腰を引き戻した。 「逃げないで」 千秋の手を引き寄せてその指に軽く歯を立てた。 「ふっ、…っん、あ……」 その目は潤んでいて煽られる。奥を掻くように刺激すればまた腰が揺れて、千秋は声を上げながらかぶりを振った。 「あぁ……あっ、そこ、無理……っん」 「無理じゃないでしょう？」 腰がガクガク揺れるたびに僕の腕に爪を立て、また声を上げる。 「あっ、あっ……待って……あぁ！」 でも止めることなく前立腺を中心に千秋の弱いとこばかりを重点的に擦れば、いつしかそこはローションでグチョグチョと卑猥な音を響かせながら柔らかくほぐれ、指を３本も呑み込むまでになっていった。 「あっ、……しん、どう……んぁっ、やっ…」 鼻にかかった甘えた喘ぎ声が溢れる。 でも千秋はそんなあられもない声が自分から出ていることが恥ずかしかったのか、その顔を隠そうとするのでその手を掴んだ。 「隠さないで顔見せて」 「や、だ……！ み、るな……！」 頬を高揚させて、戸惑いを隠せない様子でぎゅっと目をつむり僕の腕を掴む千秋に、そっとキスを落とす。するとゆっくり千秋が目を開けたので、もう一度キスをして、上唇を軽く噛んだあと唇のきわと歯の隙間を撫でながら、舌先を吸い上げた。 そして、舌を絡めながら指先で中のいいところを擦るとまた千秋の腰が跳ねる。 「ふぅ……あっ、あぁっ…あ…」 「大丈夫。もっと気持ちよくなるとこ見せてよ」 そして千秋の後孔から指を抜いた。 一気に中身を失った孔はパクパクと口を開いたり閉じたりしながらもの足りなさそうで、それは僕を誘うようだ。 「挿れるね……」 先端を孔に擦り付けると、ぐずったみたいな千秋の表情がまた可愛くて、固くなって今にも爆発しそうな自身をゆっくりと千秋の中に入れていく。 「……んっ…はぁ……あっ」 充分にほぐしたつもりだったが、やっぱりまだ狭かった。 「あと、半分だからね」 「はぅっ……あぁっ……」 ゆっくりと少しでも和らぐように絡まるようなキスを何度もしながら少しずつ押し込めていけば、ついに全部入った。