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第16話※

 ガチャリと音がして須藤がバスルームから出てきた。黒髪からは水滴がしたたり首筋に流れていた。バスタオルで髪を乾かしながら千紘のほうへ歩いてくる。そばまでくるとゆっくりと体を起こされて首筋にキスをされた。  「脱がせていい?」  耳元で囁かれて千紘はこそばゆくて背筋がぞくりとした。  「千紘君、オメガだよね。首輪してないけど番はいないの?」  バスローブをするりと肩から脱がされて手が背中から腰へと這ってゆく。千紘は体がむずがゆくなって捩った。  「まだ、高校生だもん。番なんてまだ、いらないよ。」  そう言って千紘は須藤の目を見上げた。すると須藤は千紘のあごに手を添えて口づけを始めた。ゆっくりと舌をさしこまれて絡めとられ吸い上げられている。甘く深いキスは千紘の体の力をぬいていく。さらりとお尻をなでながら  「すっごく好みなんだけどな、千紘君の顔。体も。」  須藤は千紘の腰を持ち上げると蕾に指を這わせた。ゆっくりゆっくりと皺をなぞり違うほうの手でローションのキャップを開ける。ぬるりとした手が蕾のまわりをほぐし始める。千紘は 腰を揺らしながらもう片方の手で握られた自分のものがはじけそうなくらい反り返っているのを見た。  「早く、ちょうだい……」  千紘の甘い声に須藤は中をほぐしていた指を抜き去り一気に千紘の後ろに突き入れた。

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