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第18話

 寮に戻る頃にはもう、日が暮れていてほとんどの生徒が寮に戻っているのか窓に明かりがともされていた。足早に部屋に戻り夕食の時間まで勉強することにした。千紘はオメガであるがゆえに虐げられて生きてきたのでその分、見返してやろうと勉強には力をいれていた。  夕食の時間が近くなり宿題も終わったので部屋から出て食堂へと向かうことにした。部屋を出るとちょうど隆也がいた。いつも通り一緒に食堂に向かった。  「今日、放課後、外出してたの?」  「ちょっと、本がほしくてひとっぱしり行ってきたんだ。」  「ふーん。俺も行きたかったな。今度は誘ってな。」  そう言いながら定食のトレーを運んで席についた。今日は唐揚げ定食で大きな唐揚げが5つものっている。これでも運動をする男子高校生には足りないのかコロッケなどを追加で食べているものもいた。  隆也と二人で食べていると向こうのほうから稲葉先輩と神津先輩が歩いてきた。そしてちょうど空いている隣の席に二人は座った。

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