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第21話※
千紘はシーツに縋りつきながら這いがってくる快感にひたすら耐えていた。神津は千紘の細く白い腰をがっちりとつかみ奥まで何度も何度も千紘の感じる所を掠めながら擦りつけ突き上げてくる。一番奥を突かれるたびに快感が背筋をはしり千紘の背中は弓なりに反りかえる。千紘が耐えきれず白濁をこぼし体を震わせているとすぐに体をひっくり返されて左足をまっすぐ上に持ち上げられまた、激しく揺さぶられる。達したばかりの体は快感が逃しきれなく千紘は喘ぎ声をとめられなかった。
体に力をいれることもできなくなって神津にされるがままころころと転がされては突き上げられた。今朝がたから発情期に入り薬で抑えていたがこの激しいセックスに千紘は体に熱が上がり始めているのに気が付いた。なんだかいつものセックスとは違いとにかく体の芯が熱い。頭が快感で何も考えられなくなってきたころやっと神津は千紘を解放した。ぐったりとベッドに横たわった千紘からはほんのり甘い香りが漂っていた。
神津は千紘のどろどろに汚れた体をバスルームまで運びシャワーをかけてきれいにした。そして湯舟で少し体を温めると手早く体を拭きバスタオルに包んでソファに寝かせた。すっかりぐちゃぐちゃになったベッドの上も片付けきれいになったシーツの上に千紘を寝かせると自分は再度、バスルームに向かい体をきれいに洗った。寝室に戻り千紘の横に体をすべりこませて横になった。よほど疲れたのか千紘はぴくりとも動かない。この華奢な体にあれだけ無理をさせたんだきっと朝まで起きないだろう。透き通った頬に長い睫毛半開きの口までもが愛らしく見える。穏やかに眠っている千紘は天使のようなあどけなさだった。
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