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第23話

 千紘は部屋に戻ると服を脱ぎ捨てバスルームに入った。シャワーを浴びて少し体がほぐれて落ち着いてきた。体を洗い少し温まって部屋に戻ると体のほてりも幾分かましになっていた。体の状態が落ち着いてくるとこれくらいならいつも通り発情期も乗り越えられると思い追加で薬を飲むことはやめた。  今日は学校は休みで授業もないので念のために部屋からでないで一日おとなしくしていることにした。発情期は一週間、薬を飲み続けていればいつもどおり乗り切れるはずだ。しかし、昨日の体の状態を考えると薬のききが悪くなってきている可能性があるので様子をみることにした。むやみやたらにフェロモンをまき散らしてレイプされるなんてまっぴらだ。  こんな体質だからこそ人一倍気をつけて薬を飲み勉強も頑張った。自分一人でも生きていけるように……寂しさを紛らわすために誰とでも寝るけど番をつくるなんてもってのほかだしきつめの薬を飲んでオメガだと気づかれないように注意をはらってきた。それなのに……  コンコンコン……  ドアがノックされて開けてみるとそこには神津先輩がいた……

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