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第24話

 「神津先輩……何かありましたか?」  「いや、体がきつそうだったから気になって。」  そう言って神津先輩は手に持っているコンビニの袋も軽く持ち上げた。  「あ、すいません。入ってください。狭いんですけど。」  僕の部屋は神津先輩の部屋とは違ってごく普通の一人部屋だ。神津先輩は少し広めの部屋で寝室は別に分かれていた。ソファも置いてないのでとりあえずベッドの上に座ってもらって冷蔵庫からお茶のペットボトルをだして神津先輩にすすめた。  「発情期がひどそうだったから買い物にも行けないかと思って。」  そう言いながら神津先輩はコンビニの袋から次々に食べ物や飲み物を出し始めた。  「すみません、そんなに沢山……」  僕は申し訳なくなって謝っていた。そんなに調子悪そうにみえたのかな?  こうして近くに座って話し始めて少したつとなんだかまた、体が奥の方から熱を帯び始めてきた。なんだろう?神津先輩に反応してる?ベッドの足元に座った千紘が神津先輩を見上げると神津先輩も何か感じているのか目の色が変わっていた……  「やっぱり、甘い香りがする……」  神津先輩はそう言いながらゆっくりとベッドから立ち上がり僕の腕をとって抱きしめた。  

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