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第28話
いつの間にか寝ていたらしく目が覚めた時には窓の外はもう、暗くなっていた。お腹がすいたがとりあえずはシャワーを浴びたかった。バスタオルを持ってバスルームへいき熱いお湯を頭からかぶる。体の中ではまだ、熱がくすぶっている感じがするが薬を飲めば大丈夫だろう。そういや、今日は朝、薬飲むの忘れて寝ていたな……
シャワーから出ると夕食をとるために食堂へと向かった。いつもは隆也が一緒だが今日は部活の遠征で出かけていて夕食は外で食べると言っていたので一人端っこの席に座り食べ始めた。今朝までのほてりがうそのように今は体は落ち着いている。食事を終えて部屋に戻るともうすぐ今日、約束をしている先輩がくる時間だ。することもないのでベッドに寝転がり本を読んでいるとドアをノックする音が聞こえた。立ち上がりドアまでいき静かにドアを開けるとそこには神津が立っていた。
「神津先輩、今日は今から人が来るんです。言いましたよね。」
「それは俺が断った。ちなみにこれからは高梨は俺のものだから手をだすなと言っておいた。」
「はぁ?!なんでそんな余計な事するんですか?」
思わず声が大きくなり廊下を歩いていた数人の生徒がこちらを見た。
「とりあえず中に入れろ。こんな所でする話じゃないだろ。」
そう言いながら神津はさっさと横をすり抜けて部屋に入っていった。
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