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第39話

  須藤はそっと千紘を抱きしめて  「僕は千紘君のこと気に入っているんだけど僕とちゃんと付き合わない?」  「僕、付き合うってよくわからないんですよね。寂しい時にそばに誰かいてくれたらいいだけで一人の人とずっと一緒にいたことないんです。」  「それじゃあ、寂しくないの?」  千紘は俯いてしまった。でも、ずっとそばにいるって言ってみんなどこかにいってしまうんだ。その方がもっと寂しい。  「うーん、どうだろ?よくわからないなあ。」  「じゃあ、とりあえずお試しで。どう?」  「恋人のお試し?」  「そう。」  「いいよ。お試しね。」  「じゃあ、一つだけ約束。お試しでもいちお恋人だから他の人とはしないでね。」  「そうなの?」  「ね。」  ニコリと笑いながら須藤は千紘を抱き寄せた。  それはだめなんだ。まあ、いいか。どうせお試しだし。と、考えているうちにいつの間にか須藤に押し倒されて体がベッドに沈んでいた。

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