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第45話

 コーヒーを飲みながらひとまずは休憩して千紘は須藤の方を向きながら考えていた。  「お昼ご飯はどうしますか?僕、何か作りますか?」  「千紘君、料理できるの?」  「料理っていうかパスタとかチャーハンとか丼物くらいなら……」  「そうなんだ、今度食べさせてね。今日は僕が昼はすでに下ごしらえしてあるんだ。簡単なものだけど家でゆっくりしたかったから用意してあるんだ。」  そう言いながら須藤はキッチンへとはいっていった。寛いでいていいよ。って言いながら昼食の用意を始めるようだ。僕は何をしていいのかわからなかったのでとりあえずはさっき須藤さんが言っていた部屋の探検でもしようと立ち上がった。  「隣の部屋は寝室ですか?」  ドアを開けて中に入ると窓際には深い茶色の大き目の机が置いてあった。左側の壁はすべて本棚になっていて沢山の本が並んでいる。あとは小さなチェストがあるだけですっきりと茶色とグリーンでまとめられた部屋だった。そして隣の部屋に入るとそこには真ん中にキングサイズの大きなベッドがありここには紺色のカーテンがかかっていた。壁際には二人掛けのソファがありその正面にテレビがある。もう一方の壁は収納になっているらしく一面細かい扉でくぎられていた。  「千紘君、できたよ。たべよう。」  須藤の声がして千紘はリビングへと戻った。

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