49 / 66
第49話※
ぐったりとした体を支えながら泡をざっと流し須藤は千紘を抱えて湯舟の中に座らせた。
「少し待っててね。」
須藤は自分の髪や体を手早く洗うと千紘の後ろにまわり抱き寄せて湯舟に浸かった。腰にまわされている手は相変わらず千紘のいたる所を弄っている。
「須藤さん、もう、ダメ。のぼせちゃう。」
「じゃあ、ベッドにいこうか。」
須藤は千紘を姫抱きにして立ち上がり上がり湯をするとバスタオルでくるんだ千紘を脱衣所の椅子に座らせた。千紘の体を拭き自身も拭くとドライヤーで千紘の髪を乾かし始めた。至れり尽くせりで千紘が椅子に座ったままぼんやりしていると再び抱き上げられてベッドの上へと連れていかれた。
「ん……う、くぅ……」
千紘はベッドに下されるとすぐに覆いかぶさってきた須藤に体を撫でまわされキスされているうちにあっという間に奥まで入れられていた。最初はゆっくりだった腰の動きもいつの間にか激しさを増し千紘は打ちつけられる腰に揺さぶられ続けた。
知らない間に意識を失っていたのかぼんやりとベッドの上で目覚めた。隣には須藤が眠っていて腕が腰に巻き付いている。その腕をそっとはずし寝返りをうった。千紘は真っ暗な寝室の中で目を閉じたまま体の奥の方で熱がくすぶるのを感じた。ヒートの前兆かもしれない……
千紘は重い体を起こして鞄のところまで行き中の抑制剤を出しキッチンで薬を飲むことにした。
ともだちにシェアしよう!