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第5話

「押さないでください!放送がはじまるんですよ!」 僕に警備を任せた先輩。僕が嫌だと言おうとしたら僕の半勃ち君を掴んでよりイヤラシイ声で囁いたのだ。イきそうになったのは言うまでもない。 ヘナヘナにされた僕はしょうがなく先輩の身の安全を守るべく放送室の前に立っている。 先輩に言われて想像していた倍の人数は居るだろう。とりあえず北側の階段の方まで長蛇の列だし、福袋を求める奥様方のように詰め寄ってくる生徒達。 『お昼の時間だ。本日購買では幻のメロンパンが発売中らしい。放送室の俺に会いにきた方々は残念だがメロンパンの方へ行ってほしい』 先輩の放送が入った途端人混みは流れるように購買へ向かって消えていった。 「はぁ」 「よくやった。1人も侵入者は居なかったぞ」 「あ、いえ.....」 ドアを開けたら笑顔で先輩が振り返ってきた。 お昼の時間にしてもう疲労困憊の僕は返事もそうそうに購買で適当に買ってきたメロンパンに食いついた。 「おい祐介.....それメロンパンじゃねぇか」 リクエストの曲をかけ始めた先輩は椅子から立ち上がり僕のメロンパンをまじまじと見つめる。 「ああ。購買で買ってきたやつです」 「幻メロンパンじゃねぇか。それ寄越せ」 「はぁ?嫌ですよ。これしか昼飯無いし」 「俺のこと好きなのにくれないの.....」 なんとなく普段のイヤラシイ声プラス甘えた声を出して僕の手をとる。 「だから...僕の昼飯...」 「ぱくっ」 「あああああ!」 先輩は器用に僕が食べた部分に食いついた。 「なっ、な!」 「祐介お前間接キスなんか気にすんだな」 俺様な先輩はニヤリと笑うと僕のメロンパンを取り上げすべて食い尽くした。 「僕のメロンパン.....」

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