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第40話
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学校から帰る途中俺に、俺とそんなに変わらないか俺以上の年頃の綺麗な女子高生が近寄ってきた。
「・・・・咲夜さん?」
彼女の目は赤くなって充血して、腫れていた。
「はい・・・?」
見覚えといえば無い気がする。ただ、
「・・・・・・・それつけてたんで・・・・」
ピンクの笠をつけたきのこのマスコット。きのこが釣りをしているのを模している。きのこの釣った魚に「サクヤ」と書いてあるのだ。緑色のフェルトに黒い糸で不器用に。
ジュンタがくれた物だった。
「・・・・・・・あぁ・・・・・・」
「隼汰が・・・・。隼汰が入院してるの、知ってますよね?」
え・・・・・?
「入院?」
「・・・・・行って下さい。隼汰が・・・・・っ」
「・・・・・・・ダメだ・・・・・・」
「喧嘩したのって、貴方なんでしょう?」
ジュンタから聞いたのだろうか。
「だから、ダメなんだ」
「隼汰、大怪我負ってるの。このまま、貴方が行かなかったら、隼汰、目覚めないかも・・・・・」
目覚めない。
「入院・・・?目覚めないって・・・・・・!?」
「だから、早く行って・・・・・」
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