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第4話
「そっか・・・・。兄弟で双子だから?そうでしょ?」
萎えて縮こまったソレを咲良が力強く握った。悪意でもあるかのように。
「いやだ・・・・・っ・・・・こわい・・・!」
自身に覆い被さる咲良の腕や肩を掴んだ。
「咲・・・・・良・・・・・っ・・・・・」
咲良の手から力が抜け、その手を動かし始める。
「ひぃっ・・・・いやぁ・・・・・」
その手は徐々に速度を上げていく。そして徐々に広がっていくような甘い痺れが生じていく。例えようのない、今まで知らないような感覚。自分の身体なのに、全く知らない味。
「やめっ・・・・ふぁ・・・」
尿意とは違う、何かが込みあがってくる感覚に不安を覚え始める。
「なんか・・・・出っ・・・・」
咲良は無表情、無言のまま俺のを握ったまま手を動かしている。
「んあああああ、なんか出るっ!手、放っ・・・・・ぁあああ・・・・」
尿道を熱いものが迸っていく。びゅる、びゅると脈打って、咲良の手を汚していく。
「はやすぎ・・・・・」
はぁはぁと息を切らし、力が抜けて、何も考えられなくなった。目の前で誰が俺にこういうことをしているだとか、そいつが何者だとか、どうしてこうなってしまっているのかとか、そういうことが一瞬にしてどうでもよくなってきてしまった。
「まっず・・・・」
粘り気のあるものをべたべたにくっつけた手を咲良は舐めた。表情の無い顔で、呟くようにそう言った。
休みも与えられず、咲良は俺の下半身を再びいじりだす。
「・・・・何してっ・・・・・う゛ア゛ア゛ア゛ア゛・・・・・」
後孔に鋭い痛みが走った。窄まった柔らかい粘膜が無理矢理押し広げられる。
「痛いッ!!やめでぇ゛え゛」
ただそれだけの処置で、後ろに熱い物が押し当てられる。それが何だか理解できた頃にはもう遅かった。
「い゛だぁい゛。痛い。痛いよ!!!」
「・・・そのまんまだ。そっくりじゃないか」
咲良が意味の理解できないことを言ったが、そんなことはどうだってよかった。慣れない鋭い痛みに身体が強張った。
「ヤダ・・・・・・っ!!」
中にさらに進んでくる咲良に頭を振って拒絶した。
「サックー!!??」
遠くでジュンタの声がした。驚愕と、不安が一気に押し寄せた。非日常的だと思っていた現実が、日常的であるはずだった現実に引き戻された。
「いやぁぁぁ・・・・・・・・・ふむぐッ!!!!」
冷たい手で口を塞がれる。
「・・・・・・・・・大声出さないで。大城に聞こえちゃうよ」
耳元で熱っぽく囁かれ、ぞくりと鳥肌が立つ。
「サック~」
さっきより声が大きく感じ、足音も小さく聞こえてくる。
助けて、と、来ないで。相反する想いがぐるぐると脳裏を巡る。
―――ジュンタ。ジュンタ。ジュンタ。ジュンタジュンタジュンタジュンタジュンタジュンタ
卑猥な水音を響かせ、咲良は俺のナカで無理矢理な抽挿を繰り返す。
「ん゛ぁ゛あ゛」
酷い痛みと恐怖が身体を支配する。
「狭いね」
一番奥まで俺を貫き、咲良は苦しそうに呻いた。
「んっぐ・・・・あ゛あ゛ぁぁぁ」
身体が真っ二つに裂かれるような衝撃が慣れることなく何度も俺を襲う。
「サック~??」
来るな。来ないでくれ。こんな姿を見られたら嫌われる。ただそれだけを思った。祈るように。
「僕より君に似てる人、知ってるよ」
咲良が苦しそうにそう囁いて笑った。何の話をしているのか、全く咲良の話を聞いていなかった俺には分からなかった。
「っサック~!!」
薄れていく意識のなか確かに聞こえたのは弟と錯覚するようなアイツの、俺を呼ぶ声。
そして確かに、腹の中に熱い怒涛を感じた。
一瞬だったのか、一時だったのか、意識が遠のいて、また現実に戻る。
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