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第84話
「もうすぐテストだ……」
「あぁ、中間かな?」
「そう、やだー、テストやだー」
突然もうすぐテストなことを思い出して、一気に気分がブルーになった。
テスト嫌だ、できれば勉強したくない……
しかし俺は勉強が嫌いなのに進学校に入学してしまった為、いい成績を収めないと留年してしまう可能性だってあるのだ。 態度やノート提出でも少し評価は貰えるが、殆どの先生はテストの点数で評価する。
どうしてもテストの点数だけで俺を評価してるみたいで嫌だった。
「じゃあ茜くんが頑張ったら、何かご褒美を上げるよ」
「ご褒美って、なんでもいいの?先生にやって欲しいことでもいいってこと?」
「いいよ」
なんでもいいか……。
なら……
「じゃあ、先生を抱きたい」
「……ん?」
「先生を抱きたい」
「えーと、茜くんが俺を抱くってこと?」
俺は抱かれる方がいいけれど……
でも、先生のあの色っぽい表情が忘れなれなくて……
「だめ?」
「え、だめ、ではないけど……。 はぁ、わかった。ただし全教科85点以上取ること」
「わかった!頑張る!」
意気込んでいる俺と違い、浮かない表情の先生。
まさか自分が抱かれる日が来るとは思うまい。
ははは、俺の下で鳴くがよい!
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