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第85話

と思っていたのに…… 「ひ、ぁあ!っ……!な、んでッ…!」 「可愛い。やっぱり茜くんは抱かれてる方がいいよ」 そう言って、グッと腰を推し進める。ゴリュッといい所に当たり、腰が跳ねた。 なんで、なんで俺、返り討ちにあってるんだ?! 全教科85点以上取るために、いつも以上に頑張った。徹夜して完璧に覚えたし、テストはバッチリだと思っていた。 頑張った甲斐あって順位は残念ながら2位だったが、85点以上取れた。 現国を除いて。 現国も頑張ったのだが惜しくも83点、1問2点問題だから、あと1つ正解すれば85点になる。俺は血眼で採点ミスを探したが、見つからなかった。 しかし、1人の生徒が先生の採点ミスを指摘。俺も✕が付いていたので点数を書き換えたが…… 惜しくも84点で留まってしまった。 家に帰り、先生にテストの結果を見せる。 俺の顔が不貞腐れていたからか、先生はホッと胸を撫で下ろしていた。 悔しい、悔しすぎる。あと一点だったのに…… 「頑張ったね、順位も2位じゃん。そんなに落ち込まなくても」 「そんなの全然嬉しくない……」 ベッドに入り、布団を被って丸まった。本当に悔しくて、もう何もしたくなかった。

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