107 / 222

2

「えーと、真紘くん……頑張ったね?」 「ありがとうございます」 まさか真紘がここまで勉強出来るとは思ってなかった。だっていつもゲームしてるし、テスト前日だってログインしていたのに……一体いつ勉強していたと言うのか…… でもテストでここまでいい点数を取ろうと思ったら、相当努力したのだろう。 仕方ない、腹を括ろう。 「なんでも言うこと聞く、だっけ?何するの?」 「ふふ、嫌がると思ったのに素直なんですね」 真紘はギシッとベッドに押し倒し、俺を見下ろしている。 顔がドストライク過ぎてつい逸らしてしまう。ドキドキして、何回ソウイウコトをしても慣れない。 「今日は、雪斗さんがリードしてください。俺は動かないんで」 「え……?」 なにそれ、俺がリード? エッチの? そんなのやった事ないし、俺だってまだ下手なのに…… でも……真紘くんはこの為に頑張ったんだよね……? 約束したのは俺だし、やるしか無い。 「わかった……」 そう返事すると、真紘はニヤッと笑って「いい子」と頭を撫でた。

ともだちにシェアしよう!