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第103話
今日も中々に暇だ。
まぁそうだよね、こんなマニアックなお店あまり来ないよね。
いつもみたく拓馬くんとお喋りしていると、カランカラン、とお客さんが入ってくる音がした。
「いらっしゃいま…」
?!?!?!
なんで?!
「2人です…て、君は確か真紘くんの友達の…ここでバイトしてるの?」
「ユッキー、どうかした? て、え??茜くん?!」
なんで、なんでこんな所に!
先生と雪斗さんが来るんだよ!!
「茜くん、大丈夫?俺が案内するから」
完全に俺が固まっていると、拓馬くんが助け舟を出してくれた。ありがとう!天使だ!!
ここはお願いして、光の速さで厨房に逃げ込んだ。
危なっ!バレた?!絶対バレた!!
あぁぁ!!どうしよう!!
「茜くん、2番テーブルのオーダー行ってきてくれる?拓馬くんもう休憩入るんだ」
「え?!……はい、わかりました」
なんてタイミングの悪い!
仕方がないので、2番テーブル…先生と雪斗さんが座っている席へ向かう。
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