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第106話
「ニャンって言って、ほら早く!」
「言わないよ!しかも何コレどこで買ったの?!」
バイトが終わり、先生と俺の家に帰宅した。
雪斗さんはまた真紘と遊ぶみたいで、途中で別れた。本当に仲がいい。
家に帰るなり、いつの間にか持っていた黒色の袋を渡された。
中を見てみると、猫耳カチューシャと、猫のしっぽと首輪が入っていた。
こんなの要るか!!
猫耳カチューシャを付けられ、「ニャン」と言えとしつこく迫られている。
一歩一歩近づいてくる先生、反射的に後ずさりしてしまい、とうとう背中に壁がくっついた。
もう逃げられない。
「お店ではニャンって言ってたじゃん!」
「あれは仕事だから仕方なく!」
「俺だけのにゃんこになって…?」
ならんわ!と言いたいところだが、先生のその悲しそうな顔が可哀想で。
「わかった、ニャンって言えばいいんでしょ?ほら、ニャンニャン」
結局俺が折れた。
『ニャン』とだけ言えば良いんだろうと思っていたのだが、先生は「ふざけんな」とでも言いたそうな変な顔をしていた。
「めんどくさそう、棒読み、可愛くない。という事で、俺好みのにゃんこにして行きたいと思います」
「はぁ?!ちょっと!」
あっという間にズボンを脱がされ、パンツ1枚にされた。
後ろを向かされ、壁に手をついてお尻だけ突き出す形になる。
スルッとパンツを下ろされ、蕾に指を這わす。それだけでゾクゾクとしてしまう。
どこから出したのか、ローションを塗りツプ、と中に指が入ってきた。
グチュ、グチュ、と水音を立てて内壁を擦る。グリグリとイイところを撫でられ、腰が跳ねる。
「あっ、あぁ! そこぉ…っ!」
「そろそろいいかな」
久しぶりの甘い快感に震えていた。
なのに、先生の指はすぐに抜かれてしまい、名残惜しい気持ちになる。
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