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第117話

「うわ、暑い…」 「夏だからね」 家の中はすごく蒸し暑かった。夜なのに全然涼しくない。 あまりクーラーを付けすぎると母に怒られるけど、今回ばかりは許してほしい。このままだと死んでしまう。 俺の部屋だけクーラーを付けた。リビングも付けたら流石に怒られると思ったので我慢だ。 「先生、先にお風呂入る?」 「んー、一緒に入ろうよ。」 …え?一緒に入るって…先生とお風呂に? 絶対狭いだろ… うちのお風呂は大きくない、たぶん一般家庭並の普通サイズだ。 男2人一緒に入るのはかなり狭いかと。 前に先生の家に行った時に一緒に入ったが、狭かった。マンションのお風呂よりは大きいから、あの時よりはマシかもしれないけれど… 「俺と一緒に入るの、嫌?」 「…っう!…もう!わかった、入るよ!」 俺は先生のその顔に弱い。その悲しそうな顔を見ると、悪い事してないのに、悪い事をしているうな感覚になる。 きっと先生は俺がその顔に弱いことを知っていてわざとやっている。 わざとでも言うことを聞いてしまう俺も俺だけど… お風呂にお湯を溜めている隙に、着替えを用意する。 10分ほどでお湯が溜まったというアナウンスが流れ、洗面所に行く。 洗面所も思ったより狭く感じる。 男2人が服を脱ぐには少し無理がある。 だから一人ずつ脱ぐようにした。まずは俺が脱いでお風呂に入る。次に先生が脱いでお風呂に。 もう別々に入ればいいのに…

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